インドネシア特集
バリ島爆破事件とアメリカの「別働隊」 【2002年10月24日】 バリ島爆破事件は、テロの首謀者が本当にアラブ人勢力なのか、それともアメリカがアルカイダという名の「別働隊」を使って世界支配の一環として行っている「作戦」なのか、そのあたりに対する疑問が残るだけに、日本人にとっても、以前よりさらに不気味な時代が始まったといえる。
インドネシアとイスラム主義
【2001年3月23日】 インドネシアにイスラム主義政権が誕生すれば、東南アジアの他のイスラム系の国々に波及し、マレーシアではマハティール首相の失脚と大混乱、フィリピンではテロリズムの急増につながりかねない。そうなることを恐れ、アメリカはインドネシアとの関係を改善する方向に転換した。
「首狩り族」の復活
【2001年3月19日】 虐殺事件のきっかけは、多民族性に悩むインドネシアでの地方自治強化策と関係している。地方自治は一見、分離独立問題の解決策であるように見えたが、実は逆だった。カリマンタンのような地方では、先住民であるダヤック人と、後から来た移民であるマドゥラ人やジャワ人のどちらが自治の主体になるかをめぐり、対立が高まったからである。
モルッカ諸島:宗教戦争という名の利権争い
【2000年1月31日】 インドネシアのモルッカ諸島で昨年初めから続いている、キリスト教徒とイスラム教徒の間で殺し合いの遠因は、50年以上前、まだこの地がオランダの植民地だったころ、オランダ当局がキリスト教徒を重用する政策を行っていたことにある。2つのコミュニティは、インドネシア独立後の50年間、政治的に利権を争うライバルだった。
解体するインドネシア:海洋イスラム国アチェの戦い
【1999年12月16日】 インドネシアの最も西にあるアチェ地方は、欧州・中東と東アジアを結ぶ「海のシルクロード」に位置しており、昔から商業都市国家として栄えていた。彼らはインドネシアの中心であるジャワ島とは違う文化を持ち、それがアチェ独立要求の背景にある。アチェ住民のほとんどは独立を支持するが、ジャワ宮廷の陰謀の伝統を受け継ぐインドネシア政府の策に翻弄され、指導者間の対立も起きている。
選挙後も続くインドネシア政治の不穏
【1999年7月15日】 インドネシアの国会選挙は、45年ぶりの民主的な選挙として、期待を集めたが、投票から1ヶ月たっても開票作業が終わらない。勝てないと思われていた与党ゴルカルは、その間に連立工作を進め、大統領になると予想されていたメガワティ女史を圧倒し始めている。スハルト時代の独裁的な政治を支えたゴルカルは人々に嫌われており、再び暴動が起きる可能性もある。
激動のインドネシア:煽られた「聖戦」 1999.5.18
激動するインドネシア:民族の逆流 1999.5.10
東チモールが迫られるぎりぎりの選択 1999.2.15
陰謀終わらぬインドネシア・復興の妨げは大統領自身 1998.8.4
インドネシア:人々のウラをかき続けるスハルト大統領 1998.5.21
揺れ動くインドネシア情勢 1998.5.7
インドネシア通貨危機の裏に「政治危機」 1997.10.18
朝日、毎日は日本共産党とつながっている? 1997.2.17
大金鉱をめぐる政治騒動のどんでん返し 1997.2.17
暴動のスケープゴートは中国系 1997.2.15
世界最大級の金鉱めぐり大統領の子供が兄弟喧嘩 1997.1.21
政治の激動期に入ったインドネシア 1997.1.21
民主化への胎動告げるメガワティ問題 1996.6.21
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