後半期に向かうコロナの歪曲体制2021年11月9日 田中 宇新型コロナのワクチンはどれも大した効果がなく、数か月後に効果が急減してしまうことが、世界的に知られた事実になりつつある。ワクチンは、病気に対する新たな免疫(人工的な特定免疫)を身体に作らせるための医薬品だが、コロナのワクチンはいったん体内に作られた免疫が永続せず消えていく。米国やイスラエルなどの調査では、ワクチンで作られた免疫力が、接種直後の9割前後から、半年後に2-4割に低下する。 (Are covid “vaccines” giving people AIDS? Immune system functions are dropping around 5% EACH WEEK in those who were vaccinated) (Study Reveals 'Dramatic' Decline In All Three COVID-19 Vaccines' Efficacy Over Time) 新型(や旧型の)コロナウイルスは、人間が生来持っている自然免疫で撃退するもの(重篤に発症した場合だけ、身体が再発予防のために新たな特定免疫=獲得免疫を体内に作る)なので、ワクチンでいったん人工的に特定免疫が作られても身体が不要とみなして残存させず流失させてしまう。「ワクチンを接種すると、免疫が残らないものの、感染しても重症化しにくい」という理由で、世界的に接種が大々的に奨励・義務化されている。だが、免疫の流失とともに重症化防止の効果も失われていくと考えるのが自然だ。接種から1年ほどで、人工免疫と重症化防止効果の両方の大半が失われると考えられる。 (Latest Lancet Study Exposes Limits Of Vaccines At Preventing COVID Infection) 世界的に、住民のワクチン接種率が高い地域が、他の接種率の低い地域より多くのコロナ感染者率(大半がPCR検査の偽陽性と思われる)になっていることがしばしばだ。接種が増えても感染(偽陽性)が減らない。ワクチンは効いていない。というか、偽陽性出しまくりのPCR検査の体制が世界的に放置されている限り、ワクチンと関係なく感染者という名の擬陽性者がたくさん出現し続ける。偽陽性は「誤診」であり、広範な誤診が世界的に放置されてコロナ危機が扇動・歪曲されている。偽陽性を排除した新型コロナの本当の感染状態がどうなっているのか不明だ。熱が出てPCR検査したら偽陽性になった人は全員がコロナの発症者とみなされるが、そのほとんどは新型コロナでなく他の病気の発熱だ。肺炎=新型コロナでもない。肺炎の原因となりうるものはたくさんある。 (Increases in COVID-19 are unrelated to levels of vaccination across 68 countries and 2947 counties in the United States) (CDC Head Says She "Can't Predict" When COVID Will End; Blames Unvaccinated) 政府やマスコミ権威筋はコロナの歪曲体制を全く無視して、ワクチンしかコロナを乗り越えられないので全員接種しなさいと言っている。しかも、ワクチンの効果は1年で消える。毎年ワクチンを打つしかない、という話になる。全員が毎年打っても無数の感染者(という名の偽陽性者)が出続ける。悪いのは偽陽性を放置している体制なのに、「ワクチン接種を拒んでいる人々が感染を広げている」という抵抗者叩きが席巻している。歪曲体制や偽陽性をないもの(無根拠な妄想)として考え、コロナが本当にいまだに蔓延しているとしても、人口の7割がワクチン接種もしくは発症したら集団免疫の状態に達して蔓延が下火になり、残りの人は接種しなくて良いはずだ。しかし最近の権威筋は集団免疫のことも無視している。多重のインチキがまかり通っている。 (Danish Health Minister Threatens To "Shut Down Society" If More People Don't Get Vaccinated) (ワクチン強制も超愚策) 米政府でコロナ対策を担当するCDCは9月1日、「ワクチン」と「接種」の定義を変更した。それまでワクチンとは「人の免疫システムを刺激して特定の病気に対する免疫を作らせる医薬品」であり、接種とは「特定の病気に対する免疫を作るためにワクチンを体内に入れる行為」だった。しかし、コロナワクチンは特定免疫を根付かせないのでワクチンと呼べない。ワクチンと呼べないものを体内に注入しているので、接種とも呼べない。本来ならCDCは「コロナワクチンは、ワクチンとして不十分なので接種の政策は間違いでした」と宣言して中止すべきだ。だがCDCはそうせず、むしろワクチンと接種の「定義」の方を変更した。 (Emails Reveal CDC Changed Definition of “Vaccine” and “Vaccination” Because Their Experimental COVID Shots Didn’t Work as Advertised) 9月1日からCDCは、ワクチンの定義を「病気に対する身体の免疫反応を刺激するための医薬品」に変えた。コロナのワクチンは新たな免疫を作れないので、免疫を作るのでなく、既存の免疫反応を刺激する医薬品に定義を変えた。接種の新たな定義は「特定の病気への保護力をつけるためにワクチンを体内に入れる行為」になった。永続的な「免疫」を作れないので、表現を「保護力」に後退した。しかし実のところ、接種から半年から1年で保護力も低下してしまう(重症化防止効果の継続期間が不透明なのを良いことに、効果が永続するというホラ吹き報道が出回る)。 (CDC Emails: Our Definition of Vaccine is "Problematic") 人工免疫を作らずに重症を防止する保護力のからくり自体、説得性のある形で説明されていない。話を曖昧にしてうまくいっているように見せるのは典型的な詐欺の手口だ。CDCは、ゲームに負けそうだからルールを変えて勝っていることにした。これまで1-2回の接種で「接種完了」だったが、効果低減により3回目以降の接種が必要になってきたので、CDCは「接種完了」の定義も変えようとしている。「お上」が常に正義であるよう、正義の定義がころころ変わる。 (CDC Director: “We may need to update our definition of ‘fully vaccinated'”) 米国でコロナワクチンを打ちたくないと最も思っている職種は看護師や医師などの医療従事者だ。他の市民よりワクチンについてよく知っている専門家である彼らは、コロナワクチンが効かないインチキであると感じているので、接種を義務づけられても打ちたくない人がわりと多い。打つか辞めるかを選ばされて辞めた人も多い。NY市の救急隊員は半数しか接種していない。「紺屋の白袴」ですむ話か??。CDCの幹部は、記者からCDC部内のワクチン接種率を尋ねられたが回答を拒否した。CDCもワクチンに詳しい専門家の集まりだ。 (The Biggest COVID-19 Vaccine Skeptics? Front-Line Health Care Workers) (UK’s Pfizer report reveals SHOCKING VACCINE INJURIES and deaths from the covid jab) コロナのワクチンが「効かない」だけならまだ良い。もし、効果がないだけでなく「害がある」としたら大変だ。巨大な薬害になる。コロナワクチンの副作用として心筋炎があることがすでにわかっている。それよりも広範にやばそうなのは、コロナワクチン接種によって生来の自然免疫の機能が低下している可能性を、英国のコロナ担当部局の一つであるUKHSAがちらっと指摘していることだ。 (Covid vaccines will keep you from acquiring full immunity EVEN IF YOU ARE INFECTED AND RECOVER) 英当局は、コロナワクチン接種後に献血した人々の血液を広範囲に調べ、接種後にコロナ感染した人が、接種せずにコロナ感染した人に比べて発症で作られる獲得免疫が少ない傾向を発見した。英当局の報告書はとても簡単にしか記述しておらず(23ページ)、この状況が意味するところを語っていない。私なりの推測だが、人工免疫の流失を遅くするため繰り返し接種して無理やり身体に覚えさせるコロナワクチンは、生来の自然免疫をへこませて機能低下を引き起こす懸念がある。 (COVID-19 vaccine surveillance report - Week 42) コロナは新型も旧型も、自然免疫で乗り越える病気なのに、ワクチンまがいのものを無理やり打つのは、効果がないだけでなく、自然免疫を低下させかねない。とくに、生まれてからの年数が短いため自然免疫が強い子供たちは、コロナワクチンの接種によって自然免疫がへこまされ破壊される懸念が、大人や老人よりも強い。高齢になるほど自然免疫は弱くなるので、コロナワクチン接種によって自然免疫が打撃を受けても全体的な悪影響が少ないが、子供は違う。今年9月、米政府が大統領権限で子供を含む米国民へのコロナワクチンの接種を正式に認可した時、ワクチンの認可を担当するFDAの専門家幹部たちが子供への接種の正式承認に反対し、大統領府がそれを受け入れずに正式承認に踏み切ったため、幹部2人が抗議の辞任をした。あの猛反対の理由は、子供にコロナワクチンを接種すると自然免疫が打撃を受けやすいからだったのかもしれない。子供に接種しても大丈夫だと主張したFDAの委員がファイザーの関係者だったことも発覚している。 (Two Top FDA Officials Resign "In Anger" Over "Intensifying Pressure" To Approve Booster & Shots For Kids Under 12) (FDA Committee Members Reviewing Pfizer Vaccine For Children Have Worked For Pfizer, Have Big Pfizer Connections) 自然免疫の低下は、さまざまな病気や症状につながる。接種によって子供たちの自然免疫の機能が破壊される場合、それは永久に蘇生しないかもしれない。恐ろしい推測がいろいろ出てくる。どのワクチンがどの程度の自然免疫の低下を引き起こしうるのかわからない。各国当局やWHOはこの件に関して今後も明確なことを言わない可能性が高い。史上最大の薬害が起こり、それが永遠に「ないこと」になるかもしれない。そうではなくて逆に、実際の被害がほとんどないかもしれない。しかし、CDCなど各国当局やWHOは、政策が右往左往したり隠蔽の疑いによって人々からの信用が落ちており、実際のワクチンの薬害が少ないとしても「隠しているに違いない」と人々から思われてしまう。人々は何を信用してよいかわからなくなっている。 (テロ戦争からコロナ危機へ) もう一歩深く考えると、別の位相も見えてくる。これまでの「コロナ危機の前半」では、コロナの恐ろしさが歪曲誇張され都市閉鎖やワクチン強制などの超愚策が展開されてきたが、これからの「後半」は、ワクチンの薬害など、超愚策がもたらす各種の被害が誇張され、人々とくに欧米人の怒りやパニックを扇動するのでないか。WHO・国連やダボス会議のWEFなど「世界の上の方」は、欧米など各国政府に圧力をかけ、新型コロナの危険・重篤性や、感染者や死者の人数を猛烈に誇張して人類をパニックにおとしいれ、極度の人権侵害・人道犯罪にあたる都市閉鎖・外出禁止やワクチン義務化を実現するヒステリ扇動の「パニック戦略」を展開してきた。これは、もしかするとコロナ危機の前半でしかない。 (ただの風邪が覇権を転換するコロナ危機) 今しだいに欧米などパニック戦略の被害を特にひどく受けている国々の人たちが、コロナ危機のひどい歪曲と、それを利用した上からのパニック戦略の存在に気づいている。彼らは、諜報界マスコミ権威筋の言論統制を何とか迂回して草の根で情報を広げ、歪曲とパニック戦略の体制をくつがえそうと動いていく。これは、コロナ危機を軽信してパニック戦略に自ら積極的に引っかかっている左翼リベラルが展開している「覚醒運動」(実は偽善な逆差別)と正反対のところにいる右からの「逆覚醒運動」でもある。 (覚醒運動を過激化し米国を壊す諜報界) (米国政治ダイナミズムの蘇生) 今のところ、右からの逆覚醒の草の根運動は弱い。マスコミや医学界は左翼リベラルの味方だ。しかし、すでにワクチンが効かないことは常識になりつつある。効かないワクチンが強制されている。米国で左翼リベラル・民主党を支持してきた労働組合などが、ワクチン強制を嫌って共和党側に鞍替えし始めている。下院のAOCなど左翼リベラルに引っ張られたバイデン政権の支持率がじりじり落ちている。これで今後、コロナワクチンが自然免疫を破壊する話が今より広範に草の根で拡散するようになったらどうなるか。ワクチン強制は、ホロコースト顔負け(笑)の大犯罪になる。 (Is Trump-lite a Winning Formula for the GOP?) (ホロコーストなど大戦の「人道犯罪」は歪曲体制・パニック戦略の元祖で、左翼リベラルが猛烈に軽信してきた。ナチスの収容所は強制労働で戦時生産力を高めるのが目的で、大量殺害は目的と正反対であり、英米側のプロパガンダ報道に始まったウソだ。人類がウソを簡単に軽信したので覇権運営者たちは驚喜し、それならばと悪乗りして戦後も各種のウソ作戦・歪曲体制・パニック戦略の数々を延々と思いついて実施し、多くが大成功した。冷戦、人権外交、911からテロ戦争、地球温暖化人為説、債券金融システムから中銀QE、そしてコロナ。いずれも壮大な詐欺や歪曲で、色合いの異なる前半期と後半期を持っているものが多い。人類は無駄に苦しめられてきたが、「悪い」のは支配者やシオニストでなく、マスコミ権威筋が描く詐欺やウソに簡単に騙され、詐欺を見破れる生来の理性=「じあたま」があるのにそれを使わない大半の人々の方だ。知識人ほど権威筋の詐欺を学問と称して熱心に信じ込む。壮大なウソは、壮大な間抜けによって実現する) (ホロコーストをめぐる戦い) (ニセ現実だらけになった世界) 今後、免疫不全などコロナワクチンのマイナス面が大きく描かれるほど、自分の子供にワクチンを打たせてしまった親たちはパニックになる。これまでの「コロナの歪曲を軽信してパニックにさせられてワクチン強制を賛美する」という「パニック戦略」の状態から、「強制されたワクチンの薬害にパニックにさせられ政府やマスコミ権威筋を敵視する」という「逆パニック戦略」の状態になる。今まで「子供たちを守るためにコロナワクチンを強制化しよう」と言っていた人々が「子供たちを守るためにワクチン強制に反対しよう」と言い出す。 (コロナ危機の意図(1)) 私はここで「逆パニック戦略」と書いた。そう。「パニック戦略」が世界の上の方による意図的な戦略だったのなら、ワクチンの薬害や、その他のコロナ危機によるマイナス面を誇張して人々をヒステリにおちいらせる「逆パニック戦略」も、世界の上の方からの意図的な戦略でないか、という考えだ。パニック戦略によって欧米の経済や自由な体制が自滅的に破壊された後、逆パニック戦略によって欧米で反政府運動が強まり、エリート政治支配(2大政党制)が壊されていく。欧米のエリート支配が政権転覆されると、米国覇権の運営者がいなくなる。転覆後の欧米政府は右派ポピュリストの政権になるが、彼らは覇権を放棄する。再選が見えてきた米国のトランプが象徴的だ。 (アングロサクソンを自滅させるコロナ危機) 以前から「米国覇権を自滅させる隠れ多極主義の謀略」がありそうだと思ってきた私から見ると、コロナ危機は前半のパニック戦略の後に、後半の逆パニック戦略が続きそうだ。後半がなくて前半だけだと、欧米のエリートと国連WHOなど世界の上の方が組んでコロナ危機を起こして人類の支配強化を狙った、というシナリオになるが、欧米の覇権勢力はすでに十分に世界を支配しており、これ以上の支配強化など必要なかった。人々の大量消費による経済発展を進めてきた覇権勢力(資本家)が、経済を自滅させるコロナ危機の超愚策をやるのは、一時的(10-25年?)な世界の経済発展を犠牲にしても達成したい別の理由があるはずだ。別の理由として「覇権構造の転換(多極化)による長期的な経済発展加速」がぴったりくる。コロナ危機の後半があると、欧米の自滅がひどくなって覇権転換が進む。 (コロナ危機は世界大戦の代わり) コロナ危機後半の逆パニック戦略として、ワクチンによる薬害のほかにもいろいろ出てくるだろう。馬鹿げたワクチン旅券の体制の履行もこれから繰り返し試みられ、逆覚醒した人々の怒りを扇動する。多くの人が「これは愚策だ」「いや害悪だ」と気づいた後も、延々と強制の試みが繰り返され、人々の怒りをさらに煽る。軽信し続ける左の覚醒者(笑)と右の逆覚醒者との社会的分裂が強まった後に左の覚醒が見捨てられて縮小し、右がエリート政治体制を選挙などで壊し、覇権放棄のポピュリスト政権に変えていく。 話を大きく展開してしまったので戻す。コロナワクチンが生来の自然免疫を破壊する話など、コロナ対策のマイナス面がこれから仰々しく語られるようになっても、それはコロナ危機の後半部分としての歪曲された逆パニック戦略の可能性があり、実際の自然免疫の破壊は、ほとんどの人にとって大したものでないだろう。真の死者数はコロナよりワクチンの方が多くなるだろうが、それでも大した数でない。地球温暖化も「温暖化しないなら寒冷化だ。もうすぐ氷河期が来るぞ。とにかく大変な気候変動、気候危機なんだ」と叫ばれたりするが、はいはいわかりました、おつかれさまですと言って通りすぎれば良い。 (The UK's National "Crisis"? Age-Adjusted Mortality Is Only At 2008 Levels) (欧米の自滅と多極化を招く温暖化対策) ここで疑問が湧く。これからのコロナ危機後半の逆パニックが多極化を加速するためには、逆パニックが欧米諸国だけを打撃して中国や露イランなど非米諸国をあまり打撃しないことが必要だ。中露など非米諸国もコロナ危機を歪曲誇張するパニック戦略をやってきたが、これから逆パニックにならないのか??。中露イランなど非米諸国の多くは政治が権威主義体制で、欧米のような反政府的な草の根やリベラル派が弱い。欧米が強かった以前は影響されて非米諸国にも反政府リベラルがいたが、今は欧米の凋落とともにいなくなっている。中国の左翼=共産党は、日本の自民党に似た保守的な権力側だ。非米諸国では、左右問わず草の根が政権を転覆できる状況にない。中国やロシアは最近、コロナの再蔓延を演出している。これは、欧米がコロナ危機の後半期に入るのと対照的に、中露など非米側が前半期を継続するという展開なのか??。わからないが、コロナに関してこれから欧米と非米側が違う展開になる可能性はある。 (Putin Orders All Workers Home For One Week Amid Record COVID Surge) 中露だけでなく、日本もコロナの逆パニックになりそうもない。日本政府は安倍晋三以来、都市閉鎖をやりたがらずに非常事態宣言だけですませ、国民公式なにマスク強制やワクチン強要をせず、コロナ感染の追跡アプリもほとんど使われていない。日本でもマスコミは歪曲やパニック扇動の報道を続け、飲食業界は犠牲になった。だが、政治家でパニックを扇動したのは、左翼リベラルの野党や(自民党から頼まれた)小池百合子ら知事たちだけで、自民党の中央は早くコロナの歪曲を終わりにしたい「無視コロ」の感じを発し続けてきた。これから欧米がコロナ危機の正パニックから逆パニックの扇動に転換していきそうな中で、正パニックを公式にやりたがらなかった日本では、今後の逆パニックも強くならない。正パニックを扇動したマスコミや野党は、多くの国民から静かに無視されていく傾向だ。コロナ危機で欧米の2大政党エスタブ支配が崩れても、日本の自民党・官僚の支配は崩れない。欧米が逆パニックで自滅して東アジアの覇権国が米国から中国に代わることを見越して、自民党はすでに「隠れ親中国・米中両属」の国是を隠然と採っている。 (コロナ危機の意図(2)) (コロナ帝国と日本) ・・・と書いてはみたものの、本当にこれからコロナ危機の後半期、逆パニックの時期がくるのかどうか確証はない。コロナが歪曲された体制なのは強く感じる。このまま終わりそうでない感じもする。しかし、歪曲が露呈して公式な歴史になることもない。大戦の戦争犯罪など壮大なウソはバレずに終わると決まっている。霧が晴れることはない。ならば、これからは今までと違った局面の歪曲体制になっていくのでないか。今続いている巨大な歪曲群であるコロナも温暖化対策もQEも、欧米の自滅を引き起こして多極化につながる。これからのコロナ危機の新局面も、その流れの中に置かれるはずだ。だとしたら・・・ということで今回の分析、というか推論になった。すでにマスコミは全く当てにならず、事態の不透明さが増して米国などのオルトメディアの眼力も落ちている。私の考察も、分析から洞察、推論、そして妄想へと落ちていきかねない。霧に包まれたホワイトアウトの中で、ちらりと見えた気がする遠方の景色が何なのか。妄想かどうか、今後の流れを見てほしい。
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