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諜報事案だった新型コロナ
2025年10月10日
田中 宇
人類は近年、世界的にガンの発症が増えている。そして、ガンの増加は新型コロナのmRNAワクチンを連打したことが原因でないかと分析する専門家が出現している。mRNAワクチンの接種が流産の増加を引き起こしているという指摘もある。
mRNAワクチンによる心筋症の増加は、すでに事実として認められている。mRNAワクチンは、コロナの発症を防ぐよりも、発症後の長期化の原因になっているというイェール大学の研究もある。
(COVID Vaccine "Safe and Effective" Narrative Collapses On Camera)
(Blockbuster Yale Study: Millions Of Long COVID Patients Might Actually Be Vaccine Injured)
米国のガンの専門家(Patrick Soon-Shiong)は、これまでほとんどなかった子供や若者の、膵臓がんや卵巣がんの発症が近年増えていると指摘している。コロナワクチンの接種が原因かもしれないし、新型コロナの発症自体が原因かもしれないと、この専門家は言っている。
ガン増加の原因は、mRNAワクチンでなく新型コロナ自体かもしれないという話だ。この話のもう一つの要点は、mRNAワクチンがガンを増やしたかもしれないという可能性を暴露しているのが、マスコミでなく、マスコミに失望してフリーになった共和党系のタッカー・カールソンだったことだ。
("This Is Existential": Billionaire Cancer Researcher Says Covid & Vaccine Likely Causing Surge In Aggressive Cancers)
米国でも日本でもマスコミ(多くがリベラル系)は、新型コロナの脅威を誇張し、mRNAワクチンを連打するしか生き残る道はないと多くの人々に軽信させた「犯人」であある。だから、mRNAワクチンがガンを増やした可能性について、マスコミは報じたくない。(この件の指摘者はロサンゼルスタイムスの大株主だったりするのだが)
コロナの死者数は、世界的に誇張されていた。病院がもらえる補助金などの関係から、欧米などでコロナ以外で死んだ人の死因がコロナにされ、コロナの死者は実際より2-4倍の水増しだった。逆に、mRNAワクチン接種後に死んでも別な死因にされる人が頻発していた。
(Study: Almost Half of “COVID Deaths” Not COVID Deaths at All)
mRNAに限らず、同じワクチンを短期間に連打すると免疫が低下することは前から知られていた。連打したら免疫が低下してガンの発症が増える。これは自然な現象だ。ワクチン連打の危険は、医学の基本中の基本らしい。
人々にmRNAワクチンの連打を勧めた(欧州などでは強制した)のは、最高権威の医学の専門家たちだった。彼らは、基本中の基本を無視していた。
(Repeated COVID-19 Vaccination Weakens Immune System: Study)
(mRNA COVID-19 Vaccines Caused More Deaths Than Saved: Peer-Reviewed Study)
自然な流れとしてその後、ガンの発症が世界的に増えても、その原因はワクチンの連打でなく喫煙や飲酒や性病だと主張する論文を、最高権威の医学の雑誌である英国のランセットが掲載する事態になっている。
世界で毎年ガンで死ぬ人は、25年後の2050年までに今より75%増えて年に1860万人なると予測されている。(ガンの死者が特に増えるのは、mRNAワクチンが強要された先進国でなく、人口の急増と高齢化が進む途上諸国だとされているが)
(World faces huge surge in cancer deaths - study)
都市閉鎖(ロックダウン)は感染拡大を止める効果が薄いことも、100年前のスペイン風邪の流行時にすでにわかっていた基本事項だったが、最高権威の医学の専門家たちはこれも無視し、新型コロナ拡大後、欧州などでさかんに都市閉鎖が挙行された。
マスク強制も、それによる感染拡大の効果は10%ぐらいだと事前にわかっていたのに挙行された。都市閉鎖やマスク強制などの超愚策の結果、欧州や日本などでは多くの子供たちの発育が封殺されて進まず、回復不能な事態になっている。
(Huge Numbers Of Kids Permanently Damaged By Lockdowns; New Study Finds)
超愚策を推進したマスコミや権威筋、その軽信者たち(主にリベラルや左翼)は、このような状況を(意図的に)無視軽視している。
コロナ対策を超愚策だと正しく指摘すると、ニセニュースだと非難攻撃され、権威ある人は権威を剥奪されてしまう。リベラルや左翼の軽信者たちは、極右がウソのニセニュースを流していると非難する軽信の上塗りを続ける。
検証もろくに行われないまま広範に接種された、効果が薄く、免疫低下などの薬害に満ちたmRNAワクチン。軽信者たちは、それを嬉々として連打した。
その結果、免疫が低下してガンなどになっても、軽信者たちはワクチンのせいだと思わない。どこまでも間抜け。自業自得かもしれないが、ガンの治療が増えて健康保険の浪費が進む。
('Excess Mortality Skyrocketed': Tucker Carlson and Dr. Pierre Kory Unpack 'Criminal' COVID Response)
mRNAワクチンの被害は史上最大の薬害だ。日本政府でなく、WHOや国連やWEF(ダボス会議)など国際社会が「犯人」だ。新型コロナは、国際政治とか覇権とか諜報界の話である。諜報事案なので、mRNAワクチンが薬害であることは多分露呈しない。永久に隠蔽される。
接種者は「何も悪くない」「単なる被害者」ともいえる。しかし「理性で考えなかったので超愚策に気づけなかった、間抜けな被害者」だ。薬害だったと露呈しないのだから、後で気づいたとしても泣き寝入りするしかない(ほとんどの人は気づかないままだろうが)。
(Study Finds Majority Of Patients With Long COVID Were Vaccinated)
こんな風に書くと、あなたはよっぽどリベラルや左翼が嫌いなんですね、とリベラルや心情左翼の人々から言われる。嫌いではなく、何で延々と騙されて軽信し続けてるんですか、間抜けすぎますよ、騙されないで自分の理性で考えてくださいよ、と言っているだけだ。
(共産主義とか社会主義が成功すると軽信するぐらいだから、理性で考えろと期待するのは無理かも。嫌いでないが、馬鹿にはしている)
軽信者の中には「新型コロナは大変な病気だったのだから、間違った対策が行われても仕方がない。他に手がなかった」と、超愚策を進めた当局や医学界マスコミ権威筋を、頼まれてもいないのに擁護する「徹底的に洗脳された人」もいる。
仕方なくない。当局や権威筋は、愚策を愚策と判断する専門性を持っていた。それなのに超愚策を進めたのは意図的な諜報策、もしくは未必の故意である。
("The Death Toll Of A Global War": Bret Weinstein And Tucker Discuss COVID Vaccine, WHO's Authoritarian Plans For Humanity)
新型コロナは、諜報事案なので隠蔽だらけだ。あのウイルスは、中国の武漢ウイルス研究所が雲南省あたりの洞窟に堆積した糞から採取したコウモリのコロナウイルスを、野生猫などヒトに近い動物に感染させ、遺伝子を組み替えて感染しやすくする「機能付加研究」をしている最中に外部に漏洩し、世界に広がった。
機能付加研究の目的は、生物兵器もしくはワクチンの開発であるのが普通だ。新型コロナウイルスは、開発途中の生物兵器だったといえる。しかし、この事実はほとんど報じられず、隠蔽されてきた。米欧日の当局は中国が敵なくせに、中国をかばうかのように、武漢ウイルス研究所がコロナの発祥地だという指摘を「ニセニュース・陰謀論・妄想」扱いしてきた。
(In Early 2020, A Chinese Source Trusted By FBI Said COVID Leaked From Wuhan Lab, Sources Say)
武漢研で生物兵器を開発していたのは中国軍だったが、奇妙なことに、そこに米国が資金を出し、米CIAや英MI6といった諜報機関の要員が米中間の連絡役として関与していた。
米国で機能付加研究をやると危険なウイルスが漏洩しかねないので、米国がカネを出して中国に研究させていたという話だ。中国に研究させたら、中国も同じ生物兵器を持ちかねない。
(米中共同開発の生物兵器が漏洩して新型コロナに?)
利敵行為じゃないかと思うが、戦後間もなくP5(国連安保理常任理事国。米英仏ソ中)がすべて核兵器を持った時も、米国の核兵器製造技術が他の4大国に移るように仕向ける策が意図的にとられた。
ソ連のスパイが米国の核兵器技術を盗んでソ連が核武装し、ソ連は米国からの核技術を「同志」の中国に渡して1964年に核武装させた。当時すでに冷戦で、米国は中ソと激しく対立していたが、それに関係なく、米上層部はP5全部が核武装することを目指し(それはNPTの正式な方針でもある)中ソを核武装に誘導した。
ロックフェラーが考えた戦後の多極型の世界は、P5(5大国)の力が拮抗・均衡して安定させるもので、そのためP5だけに核兵器を持たせた。この構図の延長で、米国が中国にこっそり生物兵器開発させても不思議でない。(核兵器はP5だけが合法に保有できるが、生物兵器は全ての国に保有が禁止されているという違いはある)
(Who Ordered The Lab-Leak Cover-Up?)
米国でコロナ対策の最高権力者になったNIHのアンソニー・ファウチは、武漢研究所の機能付加研究に資金供与する政策の米国の責任者だった。ファウチは、前からCIAに出入りしていたことが確認されている。
ファウチと中国側をつないでいたのは、MI6の英国人の動物学者ピーター・ダスザク(Peter Daszak)だった。CIAやMI6といった米英諜報界の要員は、中国の生物兵器開発の進み具合を監視するため、この事業に入っていたのだろう。
("A CIA Front Organization": Revisiting EcoHealth COVID-19 Claims After Fauci 'Influence' Campaign Bombshell)
そして、この構図の中から新型コロナのウイルスが漏洩した。これは、諜報界の単独覇権派(英国系)が、習近平になって国際台頭が加速し、米英覇権を崩して多極化を進める中国にウイルスを拡散・感染拡大させ、中国経済を崩壊させて抑止する策略だったのでないか。
米英側は、武漢研の中国人研究者の何人かをスパイに仕立てて中国側の研究を監視しており、このスパイたちを動かしてウイルス漏洩を誘発したと考えられる。
(Covid-19 Created In Wuhan Lab Through Classified Bioweapons Program: US Investigators)
ウイルス漏洩は中国をへこませるために起こされたが、その後の展開は、中国でなく米欧を超愚策の連続によってへこませることになった。
中国は、国内の大半の地域を都市閉鎖して経済が崩壊したが、同時に中国政府はコロナ感染防止の名目で全土に強烈な監視体制を構築し、習近平は党内の政敵たちの動向を把握しやすくなり、独裁体制を大幅に強化した。
独裁が強化されたので、経済が崩壊しても、習近平の権力は揺らがないどころか強まった。経済が崩壊し、支配層(英国系、リベラルエリート)の権力が揺らいだのは米欧の方だった。その結果、英米覇権が強まるどころか逆に、中国の台頭と覇権の多極化が進んだ。
(武漢コロナウイルスの周辺)
この逆転の展開は偶然の産物でなく、コロナ騒動を起こした米英諜報界内部の暗闘の結果だったと考えられる。私がいつも書いているように、覇権運営を担当する諜報界では戦後ずっと、英国系(単独覇権派)と多極派との暗闘が続いてきた。
コロナ騒動も、最初は英国系が習近平の中国を崩壊させるためにウイルスを漏洩を引き起こしたが、すぐに多極派が逆手に取って動きをねじ曲げ(もしかすると、逆手に取るために多極派が英国系にウイルス漏洩を起こさせ)超愚策の数々をWHOから先進諸国に強要し、米欧を弱体化させた。
(WHO Moves Forward With Plans To Take Total Control of the Internet ‘For the Benefit of Humanity’)
WHOは、先進国だけでなく途上諸国(非米側)にも超愚策を命じたが、途上諸国はやりますと言いつつやらず、経済や社会の自滅を回避した。コロナの超愚策を最も軽信して熱心に進めたのは、欧米のリベラルエリート(グローバリスト、英国系、単独覇権派)たちだった。
米国は911後、国連に対して邪険にする傾向を強め、WHOなど国連の支配権は中国(習近平)が持っている。習近平は(米国の多極派の策略のおかげで)好きなように米覇権派のリベラルエリートを自滅させられる仕掛けを手にした。
(WHO Head: 'Global Compliance' Needed For Next Pandemic)
./2401/0119g0.txt +Corona2 imp4 v!!!!
米国では、リベラルな民主党が支配的な諸州は超愚策を熱心に進めた半面、右派(トランプ派)な共和党の諸州は愚策性を見抜いて進めなかった。諜報界の多極派(ロックフェラーやリクード系、右派)は、リベラル派の軽信を誘発するプロパガンダを流し続け、自滅的な超愚策を本気でやらせ続けた。
WHOは世界各国にWHO傀儡のコロナ代官(コロナツァー、コロナ皇帝)を置き、コロナ代官が政府首脳より強い権力を持つ体制を作れと各国に命じた。リベラル派の首脳たちはWHOの言いなりになったが、右派の首脳たちは国権の譲渡を拒否し、超愚策をやらなかった。リベラル派の諸国は超愚策で自滅し、右派の諸国は生き残った。
(コロナ独裁談合を離脱する米国)
(米諜報界が中国のために作る世界政府)
欧米では、都市閉鎖やmRNAワクチンなどのコロナ対策が超愚策であることに、右派の人々から順番に気づくようになった。
リベラル派の諸国は、右派の反対を押し切るために、コロナの超愚策を批判する分析や意見に「ニセニュース」のレッテルを貼って禁止する言論統制を行った。
その上でリベラル派の諸政府は、国民にmRNAワクチンを強要し、接種を拒否する者たちに外出禁止や、公共の場所への立入禁止などの懲罰を与えた。リベラル派の国民やマスコミはこの策を支持し、右派(極右)を公共の敵と非難した。
(リベラル全体主義・リベ全の強まり)
リベラルは極左な全体主義(リベ全)に豹変し、極悪化した。これを見て、もともとリベラルだった人々の中からも、リベラルから離反して右派に転じる人が増えた。米民主党や欧英の中道左右リベラルの支持が減り、トランプや独AfDや仏ルペンなど右派(極右)への支持が強まった。
コロナはリベラル世界体制を終わりに向かわせた。この流れは、リベラル派が偶然に大馬鹿だったのでなく、諜報界の多極派が言論界などを誘導して作った動きだと思われる。
(リベラル世界体制の終わり)
次のパンデミックの時に、コロナの時の超愚策を自動的に世界に対して発動するための「パンデミック条約」も、国連で推進された。この条約は、非米側の右派の国になったモディの印度が、偽悪戦略的に「我が国がコピー薬品を自由に作れるようにしない限り反対する」と言って拒否権を発動してくれたおかげで頓挫している。左派は自滅し、右派の偽悪戦略に救われている。
(The Globalists' New Weapon)
日本を含む先進諸国で、WHOに言われるままに超愚策を推進した為政者や権威筋やリベラル派の中にも、これはおかしいと気づいた人もかなりいたはずだ。だが、通常の政策と異なり、コロナはリベラル派・英国系を自滅させる世界的な諜報事案だったので、上層部にいる人々が反対できない構造があらかじめ作られていた。
(米諜報界の世界戦略としての新型コロナ)
コロナだけでなく、地球温暖化人為説をリベラル派に軽信させて経済自滅を引き起こした温暖化問題とか、ロシアに勝てない構造なのにロシアを打ち負かすまでリベラル派が軍事費を浪費して戦い続けて自滅するウクライナ戦争など、似たような構図の諜報事案が連続している。
自滅させられる側に入っているマスコミは、すっかり頓珍漢になり、軽信的な読者たちも含め、自滅させられていることにすら気づかない。この状況は今後も続く。
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