内戦後のシリアを策定するロシア2017年3月24日 田中 宇まず本文執筆前の予定的要約。シリア内戦がISアルカイダ敗北、アサド延命の状態で終結しつつある中、内戦後のシリアの北側と南側で誰が影響力を持つかをめぐり、対立が起きている。北側では、シリア北部に自治区を持ちたいクルド人の勢力と、クルドの伸長を止めたい北隣のトルコが、北部のいくつかの町の支配権をめぐり対峙している。 シリアの南側では、内戦を機にシリアに進駐したヒズボラや革命防衛隊といったイラン傘下のシーア派民兵団が、イスラエル占領下のゴラン高原を奪還したがっているのに対し、イスラエルが先制的に3月19日にシリア領内のヒズボラなどの軍事拠点を戦闘機で空爆し、シリア政府軍が迎撃ミサイルを発射して戦闘になった。 (Syrian Envoy: Russia Has Told Israel Freedom to Act in Syrian Airspace Is Over) これらのシリア南北両方の新たな紛争において、調停役をしているのがロシアだ。シリア北部においてロシアは、米国トランプの助けも借りつつ、トルコとクルドの引き離しをやっている。米露は、トルコを抑えつつクルド軍(YPG)にIS退治を完遂させたいかまえで、ロシア軍はシリア北部に新たな基地を設け、クルド軍に軍事訓練をほどこしている。 (Russia Challenges US in Training Kurds) 昨年末のアレッポ陥落で、シリア内戦が露アサドイラン側の勝利で終わる流れが強まり、シリア東部のISの「首都」ラッカを誰が陥落させ支配するかという、内戦終結に向けた新たな競争が始まった。ロシア軍に支援されたシリア政府軍、米軍に支援されたクルド軍YPG、クルドのシリア自治区拡大を阻止しつつ、シリア国内のユーフラテス流域に自国の影響圏を奥深く確保したいトルコの政府軍と民兵団(トルクメン系など)という3者が、ラッカ攻略に動き出した。 (Russia 'to train US-allied Kurds in Syria') 内戦後のシリアの勢力分布図は、北東辺境部にクルド人の自治区ができ、中部から南部にかけてのシリア本体はアサド政権が握ることが決定的だ。両者の間にあるユーフラテス川地域にいるISやアルカイダを追い出した後、誰が握るかが未決定になっている。トルコはここを、自国の息のかかったスンニ派アラブ系の地元勢力(実はISアルカイダの焼き直し勢力)に統治させ、クルドとアサドの領域の間に、トルコ傘下の領域を挟み込みたい。クルドは、それに強く反対し、クルドとアサドでユーフラテス流域を分割し、トルコ傘下の勢力を完全に締め出したい。これが、シリアにおける今のトルコとクルドの対立の要点だ。 (Iran, the Kurds and Daesh in the US-Russia deal) (Exclusive: Syrian Kurdish YPG says Raqqa attack to start in early April) ユーフラテス流域の中心都市であるISの「首都」ラッカを陥落するのがクルド軍なら、流域はクルドの影響圏に入るし、トルコ軍と傘下の民兵団がラッカを陥落するなら、流域はトルコの影響圏になる。米露は、ラッカの陥落をクルドにやらせることにした。米露の決定に対し、トルコは非常に不満で、仕返しに「ロシアのクリミア占領を認めない」と表明したが、米露という2大強国の決定を、トルコは受け入れるしかない。米露の軍の実務者が最近トルコに行って説得した。クルド軍が主導し、米露軍が支援して、ISのシリアの「首都」ラッカへの攻略が、4月初めから本格化する見通しだ。ロシアは、シリア停戦和平会議にも、これまでトルコの反対で呼ばれていなかったクルド勢力を呼ぼうとしている。 (Turkey says it does not recognize Crimea’s reintegration into Russia) (Russia wants Syrian Kurds in Geneva talks despite Turkey’s resistance) ロシアと協調したいのに米中枢の軍産複合体に阻止されているトランプとしては、この件が、対露協調できる格好の口実になっている。米トランプ大統領は、選挙戦中から示唆していたロシア敵視政策の破棄、対露協調への転換を、今もやりたいと考えている。ロシア敵視は、軍産複合体の米国支配に不可欠なので、軍産傘下のマスコミや議会などは、トランプ陣営がロシアのスパイだという濡れ衣スキャンダルを扇動し、トランプの対露協調策を阻止している。トランプは、対露和解をこっそりやらねばならない。シリア北部で起きているクルドとトルコの対立を、米露が協力して仲裁することは、トランプがこっそりやる対露協調策としてうってつけだ。 (Trump’s Quiet Outreach to Russia) シリア南部では、アサドの政府軍とともにISカイダと戦ったヒズボラなどシーア派民兵団が、内戦後もアサドの了承のもと居座って、西隣でゴラン高原を占領し続ける仇敵イスラエルと対峙している。内戦期間中、イスラエルは何度かシリア領空を侵犯し、シーア民兵の拠点を空爆で破壊してきた。これまでロシアはイスラエルによる空爆を黙認していた。だが内戦終結・アサド続投が見えてくる中で、今回初めてプーチン大統領がイスラエルの駐露大使を呼びつけて空爆を強く批判した。 (Israeli-Russian clash over Hizballah’s Golan grab) 国連人権理事会は先日初めて「アパルトヘイト」というきつい言葉でイスラエルのパレスチナ占領を非難した。米国の民主党は、反イスラエルの主張を持つエリソン(Keith Ellison)を副委員長に据え、これまでの異様な親イスラエルをやめ始めた。国際社会から批判される傾向が強まるなか、イスラエルが頼れるのはプーチンとトランプだけになっており、ふたりの言うことを聞かざるを得ない。 (Democrats Turn Against Israel) (Israel accused of apartheid at UN Human Rights Council) 先日訪露したネタニヤフは、プーチンに「イラン傘下のシーア派民兵団がシリアを闊歩しているのはイスラエルに大きな脅威で、彼らがいる限りイスラム側と和平できない」と訴えた。トルコもロシアに同様の要求をしている。だがシーア民兵団は、アサドが政府軍の弱さを補うのに必須な勢力で、プーチンでも追い出せない。イスラエルもトルコも、ヒズボラなどシーア民兵団が闊歩するシリアと共存せざるを得ない。それを知りつつ、シーア民兵団はイスラエルを威嚇し、自分らの立場を強化している。要約ここまで。以下本文。 (Hezbollah Rejects Moscow-Ankara-Brokered Syria Ceasefire Deal Over Turkish Demand for Withdrawal of All Foreign Fighters) ▼地図で理解する シリア北部のクルドとトルコの対立を理解するには、地図が必要だ。まずは以下のリンクの「Battle for control in Syria」を見ていただきたい。これは、露軍の介入前でISカイダが強かった2014年時点の地図で、まだアレッポ周辺がISカイダの支配地(オレンジ色)になっている。だが、すでに北東部(黄土色)はクルドの領域で、西部や南部(緑色)はアサドの領域だ(白い地域は砂漠の無人地帯)。 (Battle for control in Syria) その後、15年秋に露軍が介入してアサド軍が強くなり、アレッポの奪還が進んだ。以下のページ(Turkish occupation of northern Syria)の地図は昨年時点のアレッポ周辺・ユーフラテス上流地域で、赤いアサド軍(Ba'athist Syria)と、黄色いクルド軍(SDF)が、緑色のトルコ傘下のアルカイダ(Syrian Opposition)や、茶色のISと敵対しているのが見て取れる。アサド軍とクルド軍の占領地域が拡大してくっつくことで、アルカイダとISの占領地が切り離され、トルコがユーフラテス流域のISやアルカイダに軍事物資を送り込めなくなったことがわかる。アレッポ奪還がトルコにとって大きな痛手だったのは、この補給路の断絶だった。 (Turkish occupation of northern Syria - Wikipedia) 内戦後のシリアの勢力分布図として、北東辺境部にクルド人の自治区ができ、中部から南部にかけてのシリア本体はアサド政権が握ることが決定的だ。両者の間にあるユーフラテス川地域にISやアルカイダの支配領域が残っている。トルコからISカイダへの補給路を絶たれたまま、クルドとアサドの軍勢がISカイダを倒していくのが、今回米露がとろうとしている策だ。 ▼ロシアが作ったクルド有利のシリア憲法草案は茶番でなかった 2月初めの記事「ロシアのシリア調停策の裏の裏」で、ロシアが、内戦後のシリアの憲法草案として、クルドに自治を付与した連邦制や、イスラム法否定を内容とする、親クルド・反アラブ的な案を出したことを紹介した。私は、人口の1割しかいないクルド人以外誰も賛成しそうもない、こんな草案をロシアが出したのは、米イスラエルに見せるための噴飯物の茶番だと書いた。ロシアは、中東での新たな覇権国として、とりあえず従来の覇権勢力である欧米が好む憲法草案を出し、それがうまくいかないことを露呈させ欧米に確認させた上で、アサドの独裁を維持する現実的な案を出すつもりでないかと推測した。 (ロシアのシリア調停策の裏の裏) だが、私のこの推測は間違いだったようだ。ロシアは、クルドへの本格的な軍事訓練を開始し、クルドがラッカ奪還を成功させられるように強化している。隠れ親露なトランプの米国もクルドへの軍事支援を増やしているうえ、米露がそろってトルコを説得してクルドを攻撃するのをやめさせようとしている。こうした今の事態を見ると、ロシアは内戦後のシリアの国家体制として、クルドが大きな自治を持ち、アサドとクルドが並び立つ連邦制を、本気で考えていることが読み取れる。トランプも、それに賛成している。 (Why US Should Team Up With Kurds And Not Turkey To Take Raqqa And Destroy Islamic State – JOSHUA LANDIS) イランは、アサド支配下の地域に内戦後もヒズボラなどイラン傘下の民兵団が駐留し続けて良いなら、クルドの自治や連邦制を認める姿勢だ。イランがOKなら、軍事力をイランに依存するアサドも了承せざるを得ない。ロシアがイランのシリア駐留継続を了承したので、それを見たイスラエルのネタニヤフは「我が国のすぐ隣に仇敵イランの勢力が駐留するのを認めるのはやめてくれ」とプーチンに頼むために訪露した。だが、プーチンが要求に応じなかったので、イスラエル軍は実力行使でシリアを領空侵犯してヒズボラの軍事拠点を空爆した。プーチンは駐露イスラエル大使を呼びつけて叱責した。 (The U.S. cannot drive a wedge between Russia and Iran in the near term) エルドアン大統領のトルコは、ロシアの案に強く不満だ。シリアのクルド人が大きな自治を持つと、トルコのクルド人も自治を持ちたがる。シリア国民の7割は、スンニ派イスラム教徒のアラブ人(母語がアラビア語)だが、シリアを牛耳っているのはアサドを筆頭に、国民の2割弱しかいないアラウィ派イスラム教徒のアラブ人だ。トルコの与党AKPは、シリアの最大野党であるムスリム同胞団と思想的に近い。アラブ人でないがスンニ派のトルコは、シリアのアラブ人が蜂起してアサドを倒し、スンニ派の同胞団系の勢力が政権を奪取すると、政治的にトルコの傘下に入りうるので好都合だ。だからトルコはシリアでスンニ派のアラブ勢力を支援し、クルドやアサドを敵視してきた。 だが、内戦が続くうちに、シリアで戦うスンニ派アラブ勢力のほぼすべてがISとアルカイダに統合されてしまった。トルコのスンニアラブ支援は、テロリスト支援になっている。ISカイダは米国の軍産が育てた勢力なので、米国の軍産はトルコのテロリスト支援を支持するが、軍産を潰すために大統領になったトランプは、トルコのテロ支援を阻止したい。軍産と敵対関係にあるロシアも、トルコのテロ支援に反対だ。トランプとプーチンが、トルコでなくクルドにラッカ陥落をやらせることにした理由はそこにある。 (Syria’s Kurds have ended up at the heart of Middle Eastern geopolitics – here’s why) 昨年夏にトルコがそれまでのロシア敵視を急にやめて親露に転換したのは、シリア内戦がアサド勝利・トルコ支援のISカイダの敗北・クルド台頭で終わる可能性が増したので、ロシアにすり寄ってそれを阻止するためだった。だが結局ロシアは今回、トルコの期待を裏切り、クルドを伴侶に選んだ。 (欧米からロシアに寝返るトルコ) ロシアがトランプ就任直後の1月末に、シリアの各派に提示した前出の憲法草案を見ると、プーチンとトランプが、ISカイダというテロ組織に牛耳られてしまっているシリアのスンニ派イスラム勢力に権力を全く与えず、民主的な体裁だけ整えるためクルド人に自治を与えて連邦制にする一方、スンニ派のイスラム主義が依拠するイスラム法(シャリア)を基本法とみなすことをやめるなど、徹底的なイスラム主義の排除の傾向が感じられる。ISカイダの席巻につながったスンニ派イスラム主義に政治的な正当性を全く与えないのが、憲法草案から読み取れるプーチンとトランプの「脱テロ戦争」の戦略だ。 これは、これまでの米国の中東民主化戦略と全く違っている(だから私は当初、ロシアが出した憲法草案を奇異に感じ、茶番だと思った)。シリアを民主化するなら、シリア国民の7割を占めるスンニ派が好むイスラム主義の思想を容認するしかない。だが、それを容認すると、イスラム主義が過激化してISカイダの再台頭に道を開いてしまう。内戦前、アサド政権は、シリアの法体系に、シャリアの色彩を加えていた。これはアサドがシャリア(スンニ派イスラム主義)を好んだからでなく、国民の多数を占めるスンニ派を懐柔する目的で仕方なくやっていたことだ。エジプトのムバラク政権も、イスラム主義(ムスリム同胞団)を敵視しつつ、同様の「なんちゃってシャリア導入」をやっていた。 こうした従来のスンニ派懐柔策を放棄し、逆に厳しい「スンニ外し」「シャリア排除」を目指しているのが、今回のロシアの憲法草案やクルド支持から見て取れる、内戦後のシリアのために米露が用意している政治体制だ。テロ戦争の構図を根絶するには、このような非民主的なやり方をとらざるを得ないと考えたのだろう。トルコが求める、クルドとアサドの影響圏の間のユーフラテス流域の従来のISカイダ地域に、ISカイダを排除した後に「穏健な」スンニ派アラブの地域を挟み込むのは、プーチンやトランプが望まないことだった。 (Syrian Kurds say Russia to build base in Afrin) 米露による「スンニ外し」は、非スンニの代表であるシーア派のイランを優勢にする。中東は全体的にスンニ派が多数派だ。各地の多種多様な非スンニ勢力は、スンニの優勢に対抗するため連携する必要がある。イランは「非スンニ」の代表として、多数派であるスンニを支配し続けてきたアラウィ派イスラム教徒(広義のシーア派)のアサド政権や、宗教的にスンニ派だが民族的(母語的)に非アラブなクルド人と提携しやすい状況にある。トランプは表向きイランを敵視しているが、スンニ派イスラム主義のISカイダ退治を優先課題にしている点で、隠れ親イラン的な感じがする。 スンニ派の主導役であるサウジアラビアは、原油安と減産を受けて、国王がアジア歴訪し投資集めに奔走したのもむなしく、債券格付け機関に格下げされ、頼みの綱の経済力が急速に衰えている。イランの台頭が今後も続く。 ▼トルコが受け入れないと軍産好みの戦争に トルコは民主的な装いをほどこすため、3月14日に、ユーフラテス流域のスンニ派アラブ人の50部族の部族長が「自主的に」集まって、新たな武装政治集団(Army of Al-Jazirah)を結成する動きを、裏から演出した。この武装集団は、ユーフラテス流域からアサドやクルド、ロシアやイランの影響力を排除することを目標に掲げた。だが、50の部族の名称は明らかにされておらず、部族長を自称して集まった人々の中には、トルコ人がたくさん入っていた。彼らの多くは、トルコとシリアの国境地帯で密貿易をしているトルコ諜報機関の要員だった。これまで、シリアのISカイダにトルコから武器や食料、志願兵を送り込んでいた連中だ。ISカイダの黒幕をしているトルコ人が、シリアの地元の部族長のふりをして集まる茶番劇をやってたことがわかった。 (Turkey still determined to play role in final Raqqa assault) トルコの主張通りにやると、ISカイダを退治した後のユーフラテス流域を支配する「穏健スンニ派」も、ISカイダと同じメンバーということになる。こうした構図は、米国の「永遠のテロ戦争」の本質を象徴している。トルコの参加を認める限り、シリア内戦は終わらない。内戦終結には、トルコをシリアから完全に追い出す必要がある。プーチンやトランプが、トルコでなくクルドを選んだのは当然だった。 (余談だが、ISは敗色が強くなるにつれ、脱走する兵士が増えている。脱走を手引きすると言って脱走兵を捕まえてISや外国の諜報機関に引き渡し、報奨金をもらう人身売買ビジネスがシリアでさかんになっている。以前、シリアにやってくる記者やNGOを捕まえて身代金を先進国政府に要求するビジネスをやっていた密貿易業者が、今は脱走兵の人身売買を手がけている。密貿易業者の多くは、トルコ諜報機関の息がかかっている) (Smugglers and rebels trade Isis fighters in Syria's war economy) トルコのエルドアンは、4月中旬に行う自分の権力を強化するための国民投票が可決され、それを米露が容認することを条件に、不満は残るが我慢するかもしれない。我慢せずトルコ軍がシリアに本気で越境侵攻してクルド軍を潰しにかかったら、露軍がトルコ軍を空爆するかもしれない。ロシアとトルコがシリアで本格戦争になりかねない。トランプは、その戦争を止めたいだろう。だがトランプやプーチンの敵であり、NATOを牛耳る軍産は、NATOの一員であるトルコの対露戦争を、NATOとロシアの戦争に拡大しようとするかもしれない。 (トルコの露軍機撃墜の背景) ISカイダという軍産の「資産」が、軍産を敵視するプーチンやトランプによって潰されかけている。軍産好みの「永遠のテロ戦争」を終わらせるため、クルドとアサドが強化されている。ロシアの中東支配が拡大し、中東で軍産に頼る勢力が減っている。これらの軍産の劣勢をすべてくつがえす策として、シリアでトルコとロシアを戦争させるのは軍産に好都合だ。トルコは以前、軍産にそそのかされ、シリア西部の対トルコ国境地帯を飛んでいたロシアの戦闘機を撃墜している。あの撃墜劇のもっと大掛かりなものがユーフラテス流域で起きる可能性がある。 (Russia Deals Major Blow to Turkey's Syria Policy) いつものことながら、最初にシリア北部と南部の両方の話を書く要約を展開したのに、本文では、前半の北部の話を書いただけで非常に長くなってしまった。南部の話、イスラエルとシリアあたりの話は、改めて書く。
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