イスラエルUAE外交樹立:中東和解の現実路線2020年8月17日 田中 宇8月13日、イスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)が正式な外交関係を樹立した。UAEは外交的に、アラブの盟主で世界最有力の産油国であるサウジアラビアの弟分である。サウジの王政内は旧来の軍産がいまだに強く、サウジアラビアの権力を握るムハンマド皇太子(MbS)が強権政治を展開しても限界がある。そのためMbSのサウジは、自分がやれない分の代理役をUAEにやらせている。UAEの権力を握るアブダビ首長国のムハンマド皇太子(MbZ)は、サウジのMbSと仲が良い。サウジはUAEとイスラエルの外交樹立に反対しているかのような報道が流れているが意図的な歪曲だ。 (Saudi Arabia maintains silence on UAE-Israel deal) (Israel’s Normalization With U.A.E. Squeezes Saudi Arabia) MbZはイスラエルと国交を結びたいが、サウジ王政内にはパレスチナ問題にこだわってイスラエルとの外交に反対している勢力が強い。そのためMbSは今回UAEにイスラエルと外交を締結させて外堀を埋めた。UAEに影響され、次はオマーンとバーレーンがイスラエルと国交を樹立しそうだが、そうなるとペルシャ湾岸アラブ諸国の多くがイスラエルと国交を正常化することになり、サウジ王政内でもイスラエルと外交を結んだ方が良いという話が強くなり、いつサウジがイスラエルと国交を結ぶのかという話になる。これは、MbSがサウジ内部の反対派を押し切ってイスラエルと外交を結ぶための策略だ。 (UAE deal boosts Gulf clout – analysis) (Why the UAE Made Peace With Israel) サウジはもともと軍産傀儡の国であり、王族の中には米国の軍産に育てられた人々が多い。MbSはサウジの権力を軍産からもぎ取って自分の一人独裁にするために皇太子になり、自分に反対する無数の王族たちを投獄・資産没収するなど手荒な強権発動をしてきた。しかし、MbSが皇太子になると同時にイエメン戦争が始まって泥沼化し、泥沼化がMbSのせいにされるなど、軍産の妨害策が次々に出てきた。軍産はイスラエルと仲が良いのでサウジとイスラエルの外交樹立に賛成のはず、と思う人がいるかもしれないがそうでない。軍産は英国から引き継いだ米国の中東支配の方法として、中東の各勢力間の敵対関係の恒久化を望んでいる。イスラエルは軍産の仲間だが、それはイスラエルがサウジ・アラブともイランとも敵対し続けることが条件だ。 (Shifting Dynamics of the Mideast Pushed Israel and U.A.E. Together) ('You can't turn a battleship around overnight': Jared Kushner downplays Saudi silence on Israel-UAE deal) 軍産は、米国でこそトランプに成敗されつつあるが、サウジやイスラエルではいまだに軍産が強い。イスラエル政界を牛耳っているのは軍産の過激派である極右の入植者たちだが、彼らはアラブやイランを強く敵視し、和解を絶対に許さない(さらに深く言うと、入植者やネオコンは、軍産のふりをして過激にやって軍産を潰す勢力ともいえるが、これを出しすぎると話がこんがらがる)。ネタニヤフは、極右の入植者たちを取り込みつつも、敵対ばかりしていると米国の中東覇権が喪失した後にイスラエルがイスラム主義者たちに攻撃されて滅びてしまうので、入植者の反対を押し切ってUAEやサウジと和解していく。軍産は、米国支配下の中東では便利な勢力だったが、米国の支配が失われると軍産は邪魔者になる。ネタニヤフと入植者はいずれ敵対する。イスラエルではUAEとの国交樹立が報じられた後、ネタニヤフに対する極右の反対デモが強まっている。イスラエルは連立政権の組み直しか、再度の総選挙が必要になるかもしれない。 (Netanyahu challenged from the right, not from the left) (Has Israel been saved from yet another election by a compromise?) サウジ、UAEとイスラエルは、自分たちで非公式に話をまとめた後、トランプのところに持って行って公式面の仲裁役をやってもらい、国交樹立を実現した。UAEとサウジは、イスラエルだけでなくイランとも和解しようとしている。イランもUAEサウジとの和解を歓迎しているが、軍産が邪魔しているので和解が進まない。この1年間、軍産側からのいろんな妨害策を乗り越えて、ようやく今回のUAEイスラエル外交が実現した。なぜ今なのかというタイミング的な理由としては、今秋の米大統領選でトランプを優勢にすることと、これからトランプがイランとの対立を激化させる演技をするのでその前に、という2つの意味がある。 (Why the UAE seeks stronger ties with Iran) (Israel-U.A.E. Pact Sealed After Months of Furtive Talks Among Envoys Trusted by Their Leaders) イスラエルとの和解(国交正常化)に関しては「中東和平が成就し、パレスチナ国家が樹立されない限りイスラエルとの和解は許されない」というのが「アラブの大義」であり、この正論がサウジ王室内でも強いことが、サウジがイスラエルと和解できない大きな理由だった。サウジ(やUAEなど湾岸アラブ諸国)は従来、イスラエルと非公式な関係を持ってきたが、アラブの大義の正論があるため、関係を公式化できなかった。この正論は一見、正しいように見える。しかし現実的に考えると、正論だけ叫んでいてもパレスチナ国家は永遠に機能しないし、パレスチナ人の生活は永遠にひどいままだ。今のところ米国しか仲裁役がいないが、米国はこれまでイスラエルに牛耳られ、今後は中東覇権を放棄していく。中東和平は今後も成就しない。イスラエルを非難しても、現実は何も変わらない。国際政治の戦いで、イスラエルは勝っており、イスラム側は負けている。今回のUAEイスラエルの国交樹立も、イランやトルコは正論を振りかざして反対しているが、叫んでいるだけだ。とくにトルコはエルドアン大統領の人気取りのために叫んでいるにすぎない(人気取りも大事だけど)。 (UAE-Israel normalization deal upends rigid Arab conventions on Mid-East peace) (Israel’s Normalization With U.A.E. Squeezes Saudi Arabia) 対照的にUAEや、サウジ内のMbS周辺は、もはや実現不能なパレスチナ和平にこだわり続けることを無駄と考え、むしろパレスチナ問題に固執してイスラエルと対立し続けるのは自国の安全保障上マイナスだと考えている。もともとサウジは中東和平を仲裁する米国に頼まれ、「アラブの盟主」という名誉称号と引き換えに、和平の構図の中でパレスチナ側の面倒を見る庇護者になったのであり、今のように米国がイスラエルべったりで中東和平を事実上仲裁しないなら、サウジはパレスチナの面倒など見たくない。和平が進まないのをサウジのせいにされるのは馬鹿馬鹿しい。サウジやUAEは独自の軍事力が強くない。これまで米国に守ってもらっていた(日本っぽい)。自前の軍隊を強くしすぎると軍部が台頭して王政を転覆しかねないので、軍隊を強くしたくない(これも軍部が台頭すると官僚独裁を壊しかねない日本と似ている)。米国の中東覇権の低下が必至な今後は、自前の軍隊を強化するのでなく、自国周辺の脅威を外交的に低下させていくしかない。こうした考えに基づき、サウジ(MbS)やUAEは、パレスチナ人を見捨ててイスラエルと和解していくことにした。今後はイランとも和解していく方向だ。 (The Victory of Jared Kushner) (Fearing US Policy Shift, Saudis Start Talking to Enemies) サウジでは、年老いたサルマン国王やその世代は、パレスチナ国家ができるまでイスラエルと和解すべきでないと言っているが、若いMbS皇太子の世代は、もっと現実的に自国優先で考え、パレスチナ人を見捨ててイスラエルと和解しようとしている。この現実路線はイスラエルに良いように使われるだけであるが、相手国に良いように使われても対立したくないという態度は、中国に対する最近の日本の姿勢にも見られるものだ(中国けしからんと言っている日本人も口だけだ。中国製品ボイコットすらやらない)。日本人なら、UAEサウジ若手の「現実主義」を理解しやすいはずだ。 (Don’t Be Hoodwinked By Trump’s UAE-Israel ‘Peace Deal’) (Israel's Liberman appoints himself project manager for Netanyahu’s removal) ▼この1年間の流れ UAEサウジの周辺では、オマーンやバーレーンも以前からイスラエルと非公式に親しい。ネタニヤフは2018年にオマーンを訪問し、19年4月にはバーレーン国王と秘密裏に面会するなど、以前からの非公式な協力関係がある。UAEとイスラエルは、昨年8月に関係強化の話し合いをしており、昨年8月にはイスラエルとサウジが相次いでトランプに、和解したいので仲裁してほしいと申し出た。 (Bahrain’s King Hamad, Israeli PM hold secret meeting in Hungary: Report) (Saudi Ruler Sends Brother to U.S. as Trump Wavers on Iran, Yemen) この時イスラエルとサウジは、イスラエル・サウジ間だけでなくイランとの関係も改善したいとトランプに言っていた。だが、それに対するトランプの答えは「イランとの敵対を強化するためにサウジとイスラエルが和解するなら良いが、そうでないならダメだ」とイラン敵視を条件にした。 (The U.S. Has Joined Secret Talks With Israel and the U.A.E. The Topic? Iran.) (Israel delivered UAE, Saudi message to US to stop strike on Iran) イスラエルもサウジも、表向きイランを敵視しているが、米国の中東覇権放棄後のことを考えると、イランとの敵対も緩和したい。だがトランプは拒否した。これはトランプ自身の判断というより、米上層部での軍産とトランプの戦いにおいて当時はまだ軍産が強く、トランプはイラン敵視を外せなかった。もしくは米国自身はイラン敵視を貫くことで、サウジやイスラエルが米国抜きで動くように仕向けた。トランプは、昨年9月にイラン敵視のジョン・ボルトン安保担当補佐官を解任し、昨年11-12月にサウジUAEとイランとの和解の機運が強まった。これには日本の安倍首相も絡んでいる。安倍は昨年イランを訪問し、昨年末にはイランのロウハニ大統領が訪日して安倍に米イランの橋渡しを頼んだ。日本は、タンカーが通るホルムズ海峡を安全にするためと称し、イランと周辺諸国、イランと米国の和解を仲裁しようとした。 (Iran president in Tokyo, urges Japan to help rein in US) (UAE offers regional road map to deal with Iran) これらの流れを受けて今年1月6-7日に、ホルムズ海峡を安全にするための国際会議が予定され、その先にイランとサウジUAEとの和解がありそうだった。だが、会議の3日前の1月3日に米軍がイラクを訪問中のイラン革命防衛隊のスレイマン司令官を爆殺し、イランと米国側との対立関係を激化させて会議を潰した。これは軍産の妨害策の典型だった。だがUAEはめげずに、その後もイランとの和解の話し合いを続け、今年8月2日にはUAEの外相がイランを訪問し、コロナ対策やペルシャ湾の安全航行について話し合っている。UAEサウジは、イスラエルとイランの両方と和解していく構えだ。 (Tehran to host forum on Hormuz peace initiative in early January) (Iran's Rouhani offers to talk with Saudi, Bahraini leaders) (In rare talks, Iran and UAE foreign ministers discuss COVID-19) トランプは最近、国連安保理で濡れ衣に基づくイラン核兵器開発疑惑でイラン制裁の延長を提案したが露中の反対で潰されている。トランプは今後、イラン敵視を強めていく演技を展開すると予測される。今回のUAEイスラエル外交樹立は、表向き「UAEサウジとイスラエルが連携し、米国のイラン敵視策に協力するため」のものとされる。だが実のところ、トランプがやりそうな今後のイラン敵視強化は、ロシアと中国が協力してイランを擁護し、欧州もそこに入って、米国が孤立してイランを敵視しきれなくなる方向で終わる。プーチンはすでに、イラン問題を解決するサミットをやろうとP5+独に呼びかけている。落とし所はそこだ。トランプのイラン敵視(や中国敵視)は、敵視の相手を強化する隠れ多極主義の演技である。今回のUAEサウジとイスラエルの連携は、トランプの隠れ多極主義が露呈した後の対イラン和解につながるように作られている。 (UAE, Saudi Arabia Prefer Diplomacy Over Confrontation With Iran, Says Emirati Minister) (中露イランと対決させられるイスラエル) 今回のUAEイスラエル外交樹立では、イスラエルが西岸併合を棚上げすることも盛り込まれた。これはUAEが条件としたものをイスラエルが飲んだことになっているが、実のところ、イスラエルのネタニヤフ首相はもともと西岸を併合したくなかった。ネタニヤフは、政界内の極右・入植者集団を取り込んで政権を維持するために西岸併合を声高に主張してきたが、西岸を併合したら欧州や米民主党側から経済制裁を提唱されかねない。併合したら、法的にも、西岸のパレスチナ人にイスラエル国籍を付与せねばならなくなり、南アフリカのアパルトヘイトの失敗につながる自滅行為になる。今年の7月1日が西岸併合の期日だったが、ネタニヤフ政権は何も言わずに併合を静かに延期した。西岸併合はやれないのだ。ネタニヤフは今回、UAEに要求してもらう形でうまいこと西岸併合を棚上げした。 (Netanyahu: No Change In Annexation Plans After UAE Peace) (Netanyahu condemns settler leader who said Trump is 'not a friend of Israel') 西岸は併合されないことになったが、パレスチナ国家の創設も、UAEサウジに見放されたこともあり、遠のいている。パレスチナ人は今後も宙ぶらりんなままイスラエルに抑圧され、苦しい状態が続く。この件はどうしようもない。解決可能な中東の他の諸問題から先に解決していくしかない。 (Israel, UAE announce US-brokered deal to normalize relations) (In Israel, German foreign minister expresses concern over annexation plan) 解決可能な他の問題の一つは、シリアのアサド政権をアラブ連盟に再招致することだ。アサド政権とサウジUAEは、ムスリム同胞団を敵としている点で利害が一致している。UAEは昨年から、サウジの名代として、アサド政権との話し合いを続けている。いずれ何らかのきっかけを取らまえて、サウジが主導するアラブ連盟が、かつて追放したアサド政権に戻ってきてもらう。アサド再招致は、一昨年ぐらいからサウジ・アラブ連盟がやりたかったことだが、米国などの軍産が邪魔してやれなかった。 (UAE's bin Zayed expresses support to Syria in phone call with Pres. Assad) イエメン戦争の終結も今後解決可能になる。フーシ派に対して隠然とした影響力を持っているイランの協力が必要だ。これもすでにUAEが動き出している。 (Clashing UAE and Saudi interests are keeping the Yemen conflict alive) (Saudi Arabia Acknowledges Defeat In Yemen - Starts To Sue For Peace) ▼イスラエルの視点からの分析 イスラエルから見ると、アラブ諸国と外交関係を結ぶのは、これが3か国目だ。イスラエルは1979年にエジプトと、1994年にヨルダンと外交関係を結んでいる。エジプトもヨルダンも、イスラエルに良いように使われているイスラエルの傀儡だ。だから今回イスラエルと和解したUAE(と背後にいるサウジ)も、イスラエルの傀儡に成り下がったという見方もできる。だが歴史的に見ると、エジプトやヨルダンと、今回のUAEとは、イスラエルにとって正反対の状況下で国交が樹立されている。イスラエルがエジプトやヨルダンと外交樹立したときは、いずれも米国がパレスチナ和平(中東和平)の仲裁を進めており、和平策の一環として外交が樹立された。エジプトもヨルダンも米国の経済支援を必要とする米国の傀儡国家だ。 (Will West Bank annexation harm US-Jordan security cooperation?) いずれの時も、イスラエルはパレスチナ国家の創設に同意し、イスラエルとパレスチナと周辺諸国(エジプトとヨルダンなどアラブ諸国)が和解して問題解決する構想が描かれ、そのバラ色の構図を前提に、米国がイスラエルの要請を受け、エジプトやヨルダンに圧力をかけてイスラエルと和解させた。いずれのバラ色の構図も、その後、イスラエルや米軍産複合体によって破壊され、中東和平は実現せずに終わっている。それどころか、イスラエル(AIPACなど在米部隊)がスパイ技能を駆使して米政界の弱みを握って米国を牛耳る傾向が強まった。エジプトやヨルダンは米国の傀儡で、米国はイスラエルの傀儡という構図が90年代後半から確立し、エジプトやヨルダンはイスラエルの傀儡であり続けた。エジプトやヨルダンとの外交関係は、イスラエルの「和平詐欺」の成果物だ。イスラエルは、ガザの管理をエジプトに、西岸の管理をやらせたいが、それらはあまりうまくいっていない。 (Is AIPAC Finished?) (イスラエルとトランプの暗闘) イスラエルがエジプトやヨルダンと外交樹立して傀儡化したころは、まだ米国の覇権が圧倒的に強かった。だがその後、01年の米国の自作自演的な911事件から、あらかじめ大失敗がセットされていたイラク戦争、これまた失敗のシリア内戦とリビア内戦、露中のアジア覇権を強化する結果になっているイラン核問題の濡れ衣など、米国は中東覇権を自滅的に崩壊させていった。そして、トランプが大統領になってから、中東(と世界)での米国の覇権低下が加速している。トランプはイスラエルべったりの戦略を演じているが、トランプはその一方で米国の覇権自体を低下させており、イスラエルが米国を牛耳る利得が急減している。 (イランを共通の敵としてアラブとイスラエルを和解させる) 米国(米英イスラエル)の中東覇権戦略は従来、アラブとイスラエル、アラブとイラン(スンニとシーア)など、中東にいくつも恒久的な対立構造を作り、対立の中で負けないようにするために中東諸国が米国に頼らざるを得なくなって米国の傀儡になる(そして英国やイスラエルが米国を黒幕的に牛耳る)支配の戦略をやってきた。米国の自滅的な覇権の低下は、この支配体制を壊していく。最終的に米国が中東覇権を完全に失うと、イスラエルはアラブやイランに勝てなくなるし、サウジ(などアラブの米傀儡諸国)はイランやムスリム同胞団との対立激化でやられてしまう。 (There’s more to Saudi involvement in Syria than meets the eye) 米国は経済的に巨大な金融バブルが崩壊寸前で、コロナ危機になる大恐慌のマイナスも世界最大級だ。経済から見ると、米国の覇権が蘇生する可能性はとても低い。おまけにトランプは米国の覇権を意図的に壊している。イスラエルやサウジなどは、米国に頼らずに自国の存続を考えねばならない。それには、相互の敵対関係を解消していく必要がある。これまで米国から利益を得るために必要だった中東の対立が、自国の存続をおびやかす脅威になっている。こうした状況下で今回、イスラエルとUAEが和解し、サウジもイスラエルと和解しそうな流れになっている。 (What’s in the Israel-U.A.E Deal?)
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