トルコ・ロシア同盟の出現2010年5月23日 田中 宇ギリシャの国債危機に対するEUの救済策が発動され、救済策にどのくらいの効果があるかという議論が、米欧の分析者の間で続いている。しかし、米欧マスコミの基本的な姿勢は「放蕩癖が治らないギリシャはEUの落第生」というものだ。米国の投資銀行がドルやポンドを守るためにユーロを潰そうとしてギリシャ国債の相場を崩壊させたことや、ギリシャの不安定さは、第1次大戦前の反トルコ、第2次大戦後の反ソ連の橋頭堡として英米の傀儡国だったことに起因しているという観点は少ない。 EU各国の首脳は国債危機後、誰もギリシャを訪問しなかったが、5月14日、国債危機の発生後、初めての外国の首脳がギリシャを訪問した。それは、歴史的にギリシャの仇敵だったトルコのエルドアン首相だった。エルドアンは、トルコ政府の経済や観光、エネルギーなどを担当する10人の閣僚と、多くのトルコ企業の経営者を引き連れ、6年ぶりにアテネを訪問した。2日間の訪問で、トルコ側は両国が対立する軍事問題を避け、経済に特化して話し合いを進めた。トルコ人がギリシャをビザなしで訪問できる新たな仕組みなど、経済に関する両国間の協定がいくつか締結された。 (Erdogan visits Greek in show of solidarity) 伝統的に「反トルコ」の姿勢がしみついているギリシャの右派マスコミは、エルドアンの訪問について冷淡に報じた。しかし、今回の国債危機で格下げされ、資金調達が難しくなって窮しているギリシャの大手銀行は、昨年イスタンブールの銀行を買収するとともに、今年に入ってトルコ国内に新たな支店網を開設し、ギリシャよりトルコで利益を出している。 (Turkey Buoying Greek Is National Bank's Strategy) ギリシャでは、政界右派はトルコを敵視し続けるだろうが、財界はすでにトルコとの隠然とした蜜月を開始している。これは、日本の右派が過剰に中国を敵視する一方で、日本の財界は対中国ビジネスに頼る傾向を静かに強めているのと似ている。 ギリシャ政府は、EUからの救済策が決まった後、国債危機を扇動した米国の投資銀行に対し、法的制裁を検討すると発表した。EUの主導役であるドイツは、ギリシャ危機の元凶となった投機的金融を抑制するため、ヘッジファンドへの規制強化や、国際金融取引に課税する構想を打ち出している。ギリシャの動きは、ドイツの動きと連動したものだろう。欧州のヘッジファンドの8割はロンドンを拠点としており、ドイツが発したのは英米の金融覇権に対する抑制策である。歴史的に英米の傀儡だったギリシャが、英米の金融覇権に抵抗する姿勢に転換し、それと時期を同じくして、仇敵だったトルコの首相が経済的な土産を持ってギリシャを訪問したことは、歴史の転換点として象徴的だ。 (Greek Considering Legal Action Against U.S. Banks for Crisis) ▼パイプライン外交でナゴルノカラバフ紛争を解決? トルコのエルドアン首相は、ギリシャから帰国した翌日の5月16日、イランのテヘランに向かった。前回の記事に書いたように、G15サミットに出席し、トルコとブラジルによるイランの核問題の仲介策をまとめた。これは、米イスラエルがイランに核兵器開発の濡れ衣を着せて潰そうとする中東覇権戦略に風穴を開けるという国際政治上画期的なもので、トルコにとっては、ギリシャを取り込もうとしたのと同種の動きだ。 (善悪が逆転するイラン核問題) テヘランで核問題の仲介をした後、エルドアンは5月16日にアゼルバイジャンのバクーに行った。5月17日にはグルジアの黒海岸のリゾート地バツーミ(バトゥミ)に赴き、サーカシビリ・グルジア大統領と会談した。 (Turkish PM Visited Baku) トルコは、アゼルバイジャンの天然ガスをトルコ経由で欧州に運ぶ「ナブッコパイプライン」の敷設を計画している。エルドアンはバクーで、ナブッコのためにアゼルバイジャンがトルコに売る天然ガスの価格や年産量について、アゼルバイジャンのアリエフ大統領と合意したが、正式な契約調印までは至らなかった。事前の予測では、エルドアンとアリエフが今回ナブッコ用の天然ガス売買について正式な契約に調印すると見られていたが、調印は6月7日にアリエフがトルコを訪問する時まで延期された。関係者の間では、この延期が意外感を持って受け止められている。 (Turkey Delays Breakthrough Gas Agreement with Azerbaijan) この延期はおそらく、アゼルバイジャンとアルメニアとのナゴルノカラバフ紛争と関係がある。ナゴルノカラバフではソ連時代、多数派のアルメニア人と少数派のアゼルバイジャン人が共存していたが、ソ連が崩壊してアルメニアやアゼルバイジャンが独立すると、ナゴルノカラバフのアルメニア人も独立を宣言し、アルメニアが軍事介入して自国に編入し、アゼルバイジャンと戦争になった。 アゼルバイジャンはその後、90年代中ごろからカスピ海の湖底の油田・ガス田を開発しており、石油ガスをトルコや欧州などに売る利権をテコに、ナゴルノカラバフ問題で国際社会にアゼルバイジャンの側に立ってもらい、失地を回復しようとしている。その影響で、トルコのエルドアンは08年以来、ナゴルノカラバフ問題を解決することと、ナブッコ用の天然ガスをアゼルバイジャンから買うこととを抱き合わせで進めてきた。 その経緯から考えて、今回アゼルバイジャンがトルコにガスを売ることを決めたのは、近いうちにトルコがアルメニアを動かしてナゴルノカラバフ問題で何らかの進展を実現しそうな見通しだからと考えられる。ナゴルノ問題で何も進展がないのに、アゼルバイジャンがトルコにガスを売るとは考えにくい。今後、ナゴルノカラバフ問題で何らかの進展があるかどうか注目される。 (Erdogan visit to Baku to give fresh impetus to Nabucco) ナゴルノカラバフで5月23日に議会選挙が行われたが、EUはこの選挙について無効と宣言した。またEUは最近アルメニアに対し、軍事占領しているアゼルバイジャン領からの撤退を求めたが、これはアゼルバイジャンから支持され、アルメニアから批判されている。このように、EUはアゼルバイジャン寄りの態度をとっているが、その背景にはおそらく、EUがナブッコ経由でアゼルバイジャンの天然ガスを買うことがある。 (EU does not recognise so-called "parliamentary elections" in Nagorno Karabakh) (Friends of Azerbaijan Shape EU Policy Toward Armenia) 90年代から開発が始まったカスピ海底の石油ガスは、アゼルバイジャンが国際社会に対して影響力を発揮できるほとんど唯一の強みである。アゼルバイジャンは、石油ガスの利権を使って、ナゴルノカラバフ問題を一気に逆転したいと考え、09年にナブッコパイプライン用のガスを買いにきたトルコのエルドアンに対し、アルメニアを大幅に譲歩させたらガスを売ってやると、高く吹っかけたと推測される。 しかしトルコ自身、アルメニアとは昔の虐殺問題で対立している。エルドアンはむしろ、アゼルバイジャンの要求を無視するかのように、トルコとアルメニアとの関係改善を進め、今年初めの段階で、関係正常化の一歩手前まで到達した。その段階でトルコは、アルメニアとの関係正常化をナゴルノカラバフ問題と結びつける方向転換を行い、話を止めてしまった。この「寸止め」の裏で、トルコはアゼルバイジャンに「このままトルコにアルメニアとの関係を正常化してほしくなければ、ナブッコ用のガスを売る政治条件を緩和せよ」と持ち掛け、今回の協約に持ち込んだのではないかと私は推測している。 (Armenia: Yerevan Suspends Reconciliation Process with Turkey) エルドアンは、アゼルバイジャン訪問を終えた後で「ナゴルノカラバフ問題が解決するまでアルメニアとの関係は改善しない」と改めて表明した。アルメニアは譲歩を迫られているが、一方的な譲歩を求められているわけではない。もしアルメニアが譲歩してナゴルノカラバフ問題が解決され、アゼルバイジャンとの和解が実現したら、ナブッコパイプラインは、アゼルバイジャンからアルメニア経由でトルコへと敷設され、アルメニアはパイプラインからの収入(ガスの通行手数料)を得られる。この構想は08年からのものだ。うまく行けば、ナブッコはコーカサスの「和平のパイプライン」になる。 (Azerbaijan: Potential Pipeline Deal Could Help Settle Nagorno-Karabakh Issue) (Turkish-Russian strategic depth in South Caucasus) ▼米国に頼らない地域安定策 エルドアンは5月16日にアゼルバイジャンに行った後、5月17日にはグルジアのバツーミに行き、サーカシビリ大統領と会った。サーカシビリは1週間の外国歴訪でギリシャとの対立解消、イラン核問題、ナゴルノカラバフ紛争と次々に取り組んだ後、自国に来てくれたエルドアンを「こんなに短期間で、こんなに多くの国際問題を解決した指導者はいない」と絶賛した。 (Turkish Prime Minister visits Georgia) エルドアンのグルジア訪問は表向き、トルコ国境に近いバツーミにトルコ資本の新たなホテルが建設され、その竣工式への出席だった。だが、国際関係で窮地に陥っているサーカシビリのところをエルドアンが訪れたことは、トルコが仲裁してグルジアを救ってやることになるので、外交的な意味が大きい。グルジア外務省は「グルジアにとってトルコは戦略的なパートナーだ」と表明した。 (Turkey is our strategic partner - Georgian MFA) サーカシビリは08年夏、当時の米ブッシュ政権のチェイニー副大統領らタカ派にそそのかされ、ロシアとの紛争地である南オセチアとアブハジアに侵攻して奪還しようとしたが、逆にロシア軍に打ち負かされた。サーカシビリは、ロシアとの対決姿勢を鮮明にして、米露対立の構図の中で米国の先兵として機能しようとした。だがその後、米国は、アフガン駐留やイラン核問題、世界核廃絶などの案件において、ロシアの協力を必要とするようになった。サーカシビリは、米国に捨てられる可能性が高まり、EUからは、地域の安定を乱す好戦的な厄介者と見なされるようになった。グルジア国内の野党も、サーカシビリ政権を倒そうとする動きを強めた。 (米に乗せられたグルジアの惨敗) (米露逆転のアフガニスタン) エルドアンは、08年夏のグルジアとロシアの戦争後、トルコ、ロシア、グルジア、アルメニア、アゼルバイジャンといったコーカサス諸国間の関係安定化をめざす「コーカサス安定協調プラットフォーム」(Caucasus Stability and Cooperation Platform、KIIP)を提唱した。これは、グルジアとロシアの対立、アルメニアとアゼルバイジャンの対立(ナゴルノカラバフ紛争)、トルコとアルメニアの対立(20世紀初頭の虐殺問題)、コーカサス諸国間の対立を並行して解いていくと同時に、アゼルバイジャンからグルジア、トルコ経由で欧州に石油ガスを送るナブッコのパイプライン敷設など、コーカサス全体の経済発展の要になる事業を行い、コーカサスの安定と協調、発展を実現しようとするものだった。 (Ankara will host Caucasus Stability and Cooperation Platform) ロシアも、米国がグルジアを扇動して自国に戦争を仕掛け、グルジアをNATOに入れてコーカサスにロシア包囲網を広げようとしていることに脅威を感じたので、エルドアンのKIIPの提案に賛成した。グルジアは当初、米国の先兵としてロシアと対立する戦略をとっていたのでKIIPに参加していなかったが、米国に見放されるとともに態度を軟化した。今では、グルジアのメディアが「トルコがコーカサス地域で大きな役割を果たすことに大賛成だ」とトルコを礼賛する状況になっている。今後、トルコの仲裁によって、グルジアとロシアが何らかの和解をしていく可能性がある。 (Georgia Supports Turkey's Bigger Regional Role) トルコ自身、イラク戦争までは、いずれEUに加盟できると夢見つつ、NATOの一員としてロシアとの協調強化を避け、米国に対する追随を国策としていた。KIIPはもともと欧州が00年に提案したが、対米従属を重視していたトルコが乗らなかったことが一因で、いったん頓挫していた。 しかし、911後にイラク戦争を推進した米国のネオコンは、北イラクのクルド人に独立を約束してしまった。イラクのクルド人に独立が認められると、いずれトルコの東部の3分の1を占めるクルド人地域も、トルコから独立していきかねない。これはトルコの国家が解体することを意味しており、ネオコンの米国はトルコにとって非常に危険な存在になった。 米国はオバマ政権になって言い方が柔軟になったが、米国の戦略は本質的に大して変化せず、イラクの次はイランに大量破壊兵器の濡れ衣をかけている。この流れの中でトルコは、従来の対米従属を捨て、EU加盟にも見切りをつける方向に軸足を移した。08年夏に米国がグルジアを扇動してロシアと戦争させたことを機に、トルコは米国に頼らず自国周辺を安定化させていく戦略を少しずつ始めた。その一つが、エルドアンによるKIIPの提案だった。 イラク戦争前に対米従属していた時期のトルコは、ロシアの邪魔をすることが外交戦略の一つだった。しかし、イラク戦争後のトルコは、反ロシア的な戦略をしだいにやめていき、トルコとロシアの協調関係は強まった。08年夏のグルジア戦争後、トルコとロシアは、コーカサスから米国の影響力を排除しない限り、地域の安定化は実現しないという見方で一致した。 (Are Russia and Turkey Trying to Alter the Nagorno-Karabakh Peace Process Format?) 米国は依然として世界的な覇権国であり、トルコはNATOに加盟したままだし、米露関係も好転の方向にある。そのため、ロシアとトルコが協力してコーカサスから米国の影響力を排除する戦略は、目立たないよう、ひそやかに進められてきた。そして、ロシアとトルコの同盟関係が、従来の隠然とした状況から脱し、顕在化しつつあるのが、現在の状況だと私は見ている。 (Caucasus Stability & Cooperation Pact implies U.S. removal from South Caucasus) エルドアンが展開しているトルコの転換は、アタチュルク以来のトルコの近代史(欧米化、対英米従属)を根底からくつがえしている。エルドアンのトルコは、宗教面の国策でも、アタチュルクの「非イスラム化、欧米化」を捨てて「イスラム化、欧米依存を脱却する中東圏作り」を進めている。アゼルバイジャンのメディアは「トルコが強くなるほど、中東とコーカサスは安定する。エルドアンは、アタチュルクと並ぶ成功した政治家だ」と書いている。 (Azerbaijani politologists: Strengthening of Turkey's role in region meets Azerbaijan's interests) ▼たすきがけ外交でコーカサスを安定させる 話が広がりすぎたのでまとめる。トルコはもともとNATOの一員として親米反露の戦略をとっていたが、911後の米国が中東やコーカサスの秩序を破壊する戦略を展開し、これがトルコにとって脅威になった。そのためトルコは静かに国策を転換し、ロシアと組んでコーカサスを独自に安定化し、結果的に米国の影響力を排除する動きを開始している。それが顕在化した一つの動きが、今回のエルドアンの各国歴訪だ。同時にトルコは、中東でイラクやシリアとの関係を強め、米国の動きに対抗している。米国は基本的に、トルコのこの動きを黙認している(米国の右派マスコミはトルコを非難するが、オバマ政権はトルコに対して融和的だ)。 (変容する中東政治) 伝統的にロシアはアルメニアと親しく(両国民とも正教会のキリスト教)、トルコはアゼルバイジャンと親しい(両国民ともイスラム教徒でトルコ系民族)。ナゴルノカラバフ紛争は、ロシアとトルコが仲裁役としてうまく機能すれば、解決できる。またロシアは、アルメニアとトルコの関係改善を支援してきた。半面トルコは、グルジアと関係が良いので、ロシアとグルジアの関係改善を仲介できる。このように、トルコとロシアのコーカサス安定化戦略は「たすきがけ」の枠組みになっている。 ギリシャ正教系の国であるロシアは、歴史的にギリシャとの関係が良いので、事前にロシアがギリシャとトルコの間を仲裁する何らかの動きを非公然にやった可能性もある。エルドアンが5月14日にギリシャを訪問して関係を改善する直前の5月12日に、ロシアのメドベージェフ大統領がトルコを訪問している。 (Turkey Building Role As Euro-Asian Oil And Gas Crossroads) ロシアは、トルコと組むことで、EUに対してエネルギー面で優勢になる。EUは天然ガスの大半をロシアから買っているが、ロシアは天然ガスの価格やパイプラインの通行手数料の問題でウクライナと対立することを口実に、これまで何度かEUへのガス供給を短期的に減らした。EUは、この脅威を回避するため、ロシア以外の天然ガスの供給元を求め、アゼルバイジャンからトルコ経由で欧州にガスを運ぶナブッコパイプラインの構想を進めてきた。 (Russia, Turkey: A Grand Energy Bargain?) (Turkey's gas deal with Azerbaijan fuels hopes in EU) だが08年夏のグルジア戦争以来、トルコとロシアがしだいに関係改善し、戦略的な同盟関係を強め、EUの思惑は崩れ出した。以前のロシアは、ナブッコパイプラインに対抗して、黒海を通る「サウスストリームパイプライン」を作ろうとしてきた。ナブッコとサウスストリームは敵対関係だった。だが今年に入ってロシアは、ナブッコとサウスストリームは補完的な関係になると言い出して態度を転換し、今では「欧州が使うガスは、すべてロシア・トルコ同盟から買わねばならなくなる」という見方が出てきている。 (Russia opens a new pipeline of diplomacy) (South Stream, Nabucco not rivals - Chizhov) 英国を筆頭とする欧州列強や米国はコーカサスに介入し続けるため、ロシアとトルコ、イランという、コーカサスに隣接する3つの大国をうまく対立させ、小国をけしかけて各地の紛争を固定化し、教科書や新聞には「トルコやロシアのせいでコーカサスはいつも不安定だ」と書かせてきた。08年のグルジア戦争も、NATOをコーカサスまで拡大する機会となるはずだった。しかし、グルジア戦争を起こした米国の「やりすぎ戦略」は、トルコとロシアを接近させる効果をもたらし、今では逆にトルコとロシアが結束し、エネルギー供給の面から欧州を支配する事態に近づいている。 こうした歴史的な経緯に立ってイラン核問題を見ると、なぜロシアやトルコがイランの側に立って米欧の濡れ衣戦略を批判するのかも見えてくる。トルコやロシアが望んでいるのは、コーカサスや中東の安定である。大量破壊兵器の濡れ衣をかけてイラクやイランを潰したり、クルド人の独立心を扇動して中東の再分裂を画策するのは、もうやめてほしいということだ。BRICの中国やブラジルも、ほとんど同じ考えだろう。今後、トルコやロシアが進める安定化策が成功するほど、コーカサスや中東は安定し、発展できる。米国やNATOがイラクやアフガニスタンから敗退した方が、中東の人々の幸せにつながる。同様に、イランが強くなった方が、中東は安定する。 ★関連記事
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