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RANDOM DIARY TOUR
鳴海諒一日記 SINCE 6/18.2000



4月24日

▼とんでもありません

 僕のコラム「アルバイト面接について(後編)」をお読みになった読者の方が、言
葉の間違いを見つけて、メールを送って下さった。それはよりによって<言葉遣い>
の項である。間違い部分は以下の箇所。

【例えば、お客様がグラスを割ってしまい、従業員に謝った時に「どうもすみません」
「はい」では困るのだ。反射的に「いいえ(とんでもありません)」と言わなければ
ならない。】

 この中の「とんでもありません」が、文字通り“とんでもない”間違いだった。N
HKのHPには次のように書かれている。

【解説】「とんでもない」の「ない」は、「だらしない」「はしたない」「せつない」
「やるせない」「おぼつかない」などの「ない」と同じで、形容詞の一部です。これ
らの形容詞は、「〜ない」までを全部含めて一語・一つのことばです。「書かない」
「読まない」などといった否定の助動詞の「ない」とは基本的に違います。したがっ
て、「とんでもない」の「〜ない」の部分だけを丁寧に言い替えた形の「とんでもご
ざいません」「とんでもありません」は、ことばとしては成立しないことになります。
             詳しくはこちら → 
<NHK 放送と言葉Q & Q>

 なんともはやお粗末と言わざるを得ない。僕はこんな間違い言葉を時々、平気で使
っていた。恥ずかしい。サービスマンとして実に恥ずかしい。無知は恐ろしいとは、
こういうことを言うのだ。このことだけで、人様にサービスについて偉そうに述べて
いる自分が嫌になった。オレはなんぼのもんじゃい、と自己嫌悪に陥った。

 読者の方がこのことを教えて下さったのは数週間前のことだが、この後、すっかり
書く気が萎えた。自分の考えを送信しているばかりじゃなくて、もっと勉強しなけれ
ば、と思う。


4月23日

▼コスプレ

 先日、20代の女性客Aさんが「今度コスプレで来てもいいですか」と聞いてきた。
どんなカッコで来るのかわからないが、軽い気持ちで「いいですとも、今度コスプレ
で飲みに来て下さい」と煽るような言い方をしてしまった。でもまさかあんなカッコ
で来るなんて想像もしなかった。

 今日、Aさんが「こんばんは!」と明るく颯爽と店内に入って来た。挨拶しようと
して彼女を見て、ガビ〜〜〜ン。おもわず言葉を飲み込んだ。だってAさんは、なん
と当店の女子バイトと“同じ制服姿”だったのだ。

 どうしよう、そんなカッコじゃ、客席に座らせられないよ〜〜。僕は困ってしまっ
た。Aさんにそのことを伝えると、「はい、わかってますよ」と言って上着を着用し、
ファスナーを目一杯上げて制服を隠してくれた。

 少しして、Aさんが「驚きました?」とニコニコ聞いてきた。僕は、こんなコスプ
レで現れるとは夢にも思わなかったと伝え、Aさんはそれを聞いて満足そうに微笑ん
だ。ったくもうイタズラっ子だなあ。ホント心臓に悪いっつーの。ドキドキ。


4月21日

▼多忙

 毎日死ぬほど忙しい。メニュー作成など、その他諸々の仕事はマックで行うのだが、
店にパソコンがないので、その全てを深夜に家で行っている。ここ4日ほどは急ぎの
仕事を片づけるため、毎日2時間ぐらいしか寝ていない。一昨日なんて居眠りはした
けど、ベッドに横になれたのは、たったの1時間だった。そしてその仕事は、やっと
今朝の出勤時間ギリギリに完成させることが出来た。

 最近は家に帰るとすぐパソコンに向かう生活が続いていたので、今日はひさびさに
リビングで夕食を摂り、ソファーに座ってテレビ(録りだめしてるビデオ)をちょっ
と観た。

 近頃、机に向かっていると、知らないうちに居眠りをしていることが多い。別に眠
さは感じないのに、気がつくと1〜2時間が経過している。「おいおい!」と自分に
ツッコミを入れ、また作業を始めると、首が痛くて目が覚める(激しく首をうなだれ
て寝てるから)。また寝てたのかよ!と愕然とし、気を取り直して作業を始め、首の
痛みを感じて目を覚ます。と、これを繰り返す。これではまるで眠り病だ。

 せっかく先日、リクライニング・デスクチェアを購入したというのに、居眠りは背
もたれに寄りかかるのではなく、全て前のめりで行うのが悲しい。

 多くの方からいただいたメールのレスが滞りまくっている。明日は休日なので、一
気に返信するつもりだ(希望)。


4月15日

▼トイレ内の表示

 量販店、ホームセンター、ガソリンスタンドのトイレで、「トイレはきれいに使用
しましょう」と書いてある店より、「いつもきれいに御使用いただき、ありがとうご
ざいます」と書いてある店の方が素敵だ。この方が利用者としては気分がいいし、表
示の中にその店のサービス精神が直に現れているような気がする。

 今日行った大型電器店の従業員の接客態度は皆いつもパッとせず、値段もそれほど
安くないのであまり行かないのだが、そこのトイレ内の表示がすごい。「このトイレ
は従業員も使用させていただきます」まではまだいいとして、問題はその後だ。

「お客様への御挨拶は省かせていただきます」

 これを読んでムカッときた。トイレでは従業員は客と平等、知らん顔するもんね、
と宣言されているように感じたのだ。トイレ内の従業員の挨拶って、店内で行うそれ
と違って、軽く会釈するとか、お客の使用を優先する、ということだと思うけど、こ
の表示によって、その一切を拒否してしまっている。こんな表示を堂々と貼り出す無
神経さが、この会社の体質そのものなのだと素直に理解できた。

 これを見ただけで、従業員のサービスレベルの低さも納得できたし、量販店のくせ
に安くないので、今後なるべくこの店を利用しないようにしよう、と心に決めた。こ
の店はあまり流行っているようにも見えないし、たぶんそんなに長命ではないんじゃ
ないかな。(けっこう当たるんだ、これが)


4月14日

▼熟練って何?

 今日、仕事中に酒のディスカウントショップへ買い物に行った。日曜日なので店内
はかなり混み合っており、数カ所あるレジは全て行列が出来ている。少しして僕の番
が来た。「いらっしゃいませこんにちは! 承ります」とレジ係ににこやかに迎えら
れ、僕はちょっと驚いた。なぜならこの店の店員は皆、いつでもとてつもなく態度が
悪く、きちんと接客出来る店員など皆無だと思っていたのだ。

 僕はおもわずこのレジ係に注目した。彼女の胸の真新しい名札には「研修中」の3
文字が・・・ やはりそうか、新入社員か。そりゃ今はやる気満々なわけだ。どうか
今のその気持ちを忘れずにどんどん向上してほしい、と僕は心の中で彼女にエールを
送った。いや、エールというよりも“願い”に近かったかもしれない。

 人はある程度仕事に慣れるとあらゆる面で向上しそうなものだが、どっこいそうは
いかず、対応が機械的になったり杜撰になって、サービスが低下したりする。慣れは
曲者だ。仕事が出来るようになるにつれ、サービスは反比例して落ちていくなんて、
全く以てナンセンスだ。

 人のふり見て我がふり直そう。いつも新鮮な気持ちで働き、新鮮なサービスをお客
様に届けたい。


4月12日

▼田中 宇さん『 仕組まれた9.11 アメリカは戦争を欲していた 』

     

 僕の友人、国際ジャーナリスト田中宇さんの新著『 仕組まれた9.11 アメリカは
戦争を欲していた 』が先月末に出版された。発売後すぐ購入して読んだのだが、こ
れがお世辞抜きにめちゃめちゃ面白い。次から次へと繰り出される田中さんならでは
のアメリカ陰謀説に、なるほどそうだったのか(もしれない)と、素直に納得してし
まった。

 この日記をお読みになっている方は、「ふん、友達だから褒めちぎってるんだろ」
とお思いかもしれないが、そうその通り!では断じて無く、友人だからこそ、この良
質の本に出会うことが出来たのだ。

 9.11とは言わずと知れたワールドトレードセンターに2機の旅客機が突っ込んだ
日、すなわち自爆テロが勃発した日だ。田中さんはこのテロを、1941年にアメリ
カが日本軍に真珠湾を“攻撃させた”のと同じく、アフガニスタンを攻撃するために、
あえてテロを起こさせたのではないかと考え、世界中から情報を集めてこの説を立証
している。田中さんはアメリカ陰謀説は考え方の一つであり、絶対では無いと言って
いたが、陰謀として考察した結果、それはそれでピッタリと辻褄が合ってしまうから
驚きだ。おかげで、今では僕も本当はアメリカの陰謀だったのではないかと怪しんで
いる。

 『 仕組まれた9.11 アメリカは戦争を欲していた 』には、皆様がお知りになりた
いと思われるコンテンツが満載である。いくつか書き出してみよう。

・米本土を「襲撃させた」真珠湾攻撃以来の大事件

・テロの進行を防がなかった米軍

・緊急発進の不可解な行動

・防空システムは故意にダウンさせられたのか

・あたかもテロを事前に知っていたかのような大統領の行動

・実行犯を特定する操作はあっけなく収束した

・ビンラディン一族とブッシュ一族の疑惑のつながり

・FBI改革という名の捜査妨害

・「自作自演」の炭疽金事件

・予想どおりのアフガニスタン攻撃

・ビンラディンはわざと捕まえずにきた

・アメリカはソマリアで「やらせ戦争」を企図していた

・フセインはアメリカとクウェートの策略にはめられた

・大規模テロ事件は航空業界の苦境の根本原因ではない

・9.11はアメリカの国益にかなっていた

 ね、面白そうでしょ? この本に御興味がおありの方は、ぜひお読みになってみて
ほしい。現在売れ行き好評につき増刷中で、書店では品薄になっているかもしれない
が、
版元のPHP研究所でネット販売も行っているので、よろしくどうぞ!

▼男だけのランチ第3弾

 先日、田中さんとランチに出かけた。男だけのランチは第3弾にして月例化に成功。
しかも今回はゲストに当店の女性バーテンダーSを招いた。第3弾にして、いきなり
「男だけ」は頓挫してしまった(笑)

 Sに「今度、ランチにゲストを呼ぼうと思うんだ」と言ったら、「それもいいじゃ
ないですか」と協賛してくれたので、「じゃ、君をゲスト第1号にしよう」と誘った。

 Sは慌てて「ダメですよ!私じゃゲストになりません。他の人にして下さい!」と
焦っていたので、「じゃ、ゲスト第1号じゃなくて、君はゲスト0号にしよう。プレ
ゲスト、みたいな」と言い方を変えたら、「あっそれならオッケーです」とあっさり
承諾した。言葉の問題かよ!

 田中さんにメールで、どこか行きたい店はありますかと尋ねたら、「中東方面の料
理はどうですか。砲弾飛び交う中で子羊の丸焼きとか」という返事が送られてきた。
さすが中東オタク(奥様談 笑) 言うことが違うなあ。

 急遽そっち方面の店を探したのだが、あいにく都合の良い場所にある中東料理屋が
みつからない。良さげなトルコ料理屋を発見したのだが、残念ながらランチは営業し
ていなかった。結局、純中東料理は断念し、インド料理屋とミャンマー料理屋をセレ
クトしたのだが、店の近さで簡単にインドに決定。薄〜い味わいのインド産ビールを
飲みながら、9種類ものカレーに舌鼓を打ち、ライトな会話をどっぷりと楽しんだ。

 さて、次回の「鳴海と宇のランチ」には誰をお招きしようかな。っていうか、誰か
来てくれるのかなあ。誰も来なかったら一般公募しようかな(笑)

▼知人のサイト開設予定

 ある知人と話している時、「ねえ、その話、日記に書きなよ」とか「これについて
書いてよ」とあれこれ言われることがある。その度に「嫌ですよ」と断るのだが、先
日、ふといいことを思いついた。その人が自分で書けばいいのである。

 その知人が面白いことを書けるかどうかは未知数だが、バランス感覚の優れた人な
ので、案外イケるような気がする。というわけで、近々僕のHPにその人のサイトを
併設することにした。現在、知人はコンテンツを熟慮中だと思うが、中途半端な状態
でも無理矢理スタートしてもらうつもりだ。どうか僕のHPを汚さないように頑張っ
てほしい(笑)                      


4月9日

▼つゆだく

 先日、たまに行く松屋で、いつものように“つゆだく”牛丼を注文した。運ばれて
きた牛丼は一見何の変哲もない並牛丼だが、食べる前につゆだく度チェックを欠かさ
ない僕は、牛肉を一枚ペロンと箸でめくり上げた。と、そこにはかつて見たことのな
い恐ろしい光景が!

 なんと、ゴハンがつゆの中に完全に埋没しているのだ! これでは牛丼茶漬け、い
や、つゆの床上浸水、いや、ゴハンの日本沈没である。ったくこんなの食えるかよ、
取り替えてもらおうかな、と思った瞬間、僕は愕然とした。僕はつゆだくの正しい定
義を知らないではないか!

 僕のイメージでは、つゆだくとはノーマルヴァージョンよりもややつゆが多めの状
態を指すのだが、それが正しいとは限らない。今まで、僕のイメージ通りのつゆだく
が供されたからといって、それはたまたま続いただけのことで、本当は文字通り「つ
ゆだくさん」略してつゆだくの通り、つゆだくだく状態でいいのかもしれない。

 と、うかつにもそんなことを考えたら、何となくクレームをつけにくくなってしま
った。仕方がないので、その日は牛丼をザバザバサラサラとお茶漬けのようにすすっ
て食べてしまった。つゆが塩辛くてホント不味かった。やっぱこれはつゆだくではな
く「つゆだっくだく」、または「つゆだ〜〜っく」と発音してちょうど良いくらいの
つゆ多さだと思う。ともあれ、次回からは控えめに「つゆちょっと多め」と注文する
ことにしよう。

 あっ、今思い出した! 当店には以前、松屋でバイトしてたヤツがいるんだった。
彼に聞けば簡単にわかるぞ。松屋のマニュアルにはつゆだくは何て書いてあるんだろ
う。ワクワク。さっそく明日、聞いてみることにしよう。そして僕の考え方が正しかっ
たら、次回はただじゃおかねーぞ。

「なんだなんだこのつゆは! こんなもん食えるかバーロー! なめんなよ!(ドス
ンバタンボカンガチャン)」と暴れてみようかな。(できね〜〜 笑)



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