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RANDOM DIARY TOUR
鳴海諒一日記 SINCE 6/18.2000
3月28日▼お詫び
いつもこのHPを訪れて下さってありがとうございます。ちょっと忙しい日が続い
ており、日記を書く時間すらなかなか取れない状態です。とはいえ、普段からあまり
更新しておらず、今さら詫びるのは逆につじつまが合わないような気がしますが、
「一言詫びとこ」と思ってしまったので、ペンをとった次第です。また時間と心に余
裕がある時に書きます。って明日だったりして。
3月24日▼車椅子のタイソン
たま〜に行く地元のドムドムバーガーで、僕が密かに“車椅子のマイクタイソン”
と呼んでいる45歳位のおじさんをよく見かける。タイソンは真っ黒に日焼けした筋
骨たくましい男性で、その名のとおりボクサーのマイクタイソンに風貌がそっくりだ。タイソンは店に入って来ると、空きテーブル席を探して店内をぐるりと見渡す。し
かし車椅子で座りやすそうな席はいつも満席だ。健常者たちは皆、タイソンが目に入っ
ても誰も席を譲ろうとしない。知らんぷりんである。そんな店内の通路をタイソンは
1〜2回ゆっくりと往復した後、突然キレる。車椅子では非常に座りにくそうな空席の椅子を、両足で挟んで通路にガラリンコガッ
シャーーンと放り投げる。1つ投げてはまた足に挟み、ズドドドドーーンと放り投げ
る。この店の椅子はとても重いので、放り投げるともの凄い騒音が店内に響き渡るの
だ。キキキガガガドッシャーーン、ズズズギギギバッシャーーン、ズドドドバギガラ
ドドバシャシャーーン。かくして、邪魔な椅子の無くなったテーブル席で、タイソンのアフタヌーンティー
タイムが始まるのであった。この騒ぎの最中、この店の店員はタイソンにはいつも一切手を貸さないし、決して
近づかない。きっとタイソンはこの店ではただの厄介者なのだ。いつもこんな騒ぎに
なるのがわかってるんだから、店員がタイソンの席を素早く用意すればいいのに、そ
んな気が利く店員はその店にはいない。(恐れおののいて近づけないのかもしれない)ある日、駅のエレベーターに乗ったら、ドアが閉まる間際にタイソンが乗り込んで
きた。僕もちょっとタイソンは怖いなあという印象を持っていたのだが、上階に着き、
ドアが開いた時に「開」ボタンを押しながら「(お先に)どうぞ」とタイソンに言っ
たら、彼は満面に笑みを浮かべて、とても感謝の気持ちがこもった優しい声で「どう
もありがとう」と僕に礼を言い、にこやかにエレベーターを降りて行った。僕は彼の笑顔を見て愕然とし、自己嫌悪に陥った。タイソンを“ドムドムの暴れん
坊”だと何げに決めつけていた自分を猛烈に恥じた。彼がドムドムで椅子を放り投げ
ていたのは、自分の席を用意していただけではなく、おまえら手助けが必要な人々に
ほんのちょっとだけ気を使わんかいこのボケカスタコども〜〜ッ!と言いたかったの
かもしれない。次回、もしドムドムでタイソンに遭遇したら、僕が彼の席を用意しよう。また、誰
に対しても、反射的に自然に手伝いが出来るようになろう。
3月21日▼どうぞごゆっくり
店員に「どうぞごゆっくり」と言われて、「んがっ!」と頭にくる店がある。それ
はラーメン屋だ。ゆっくりなんか食べてられっかよ、麺が伸びちゃうじゃねーか!と
思ってしまう。店員がそんなつもりで言っているわけではないことはわかる。しかし
どういうつもりだろうが、ラーメン屋の「どうぞごゆっくり」は容認できない。ゆっ
くり食ってたら麺が伸びちゃうんだよ!(しつこいって?)
3月19日▼田中宇さん 宣伝ありがとう記念
昨日、田中宇さんが御自身のメルマガ「国際ニュース解説」で、僕のHPを紹介し
てくれた。僕が書いてることって、国際ニュースから一番遠い究極の反対側の端っこ
の方だと思うけど、それでも昨日1日で通常の約4倍の1400アクセスを記録した。
そしてメルマガ読者数も急に150人増えた。ここ1年ほど一切、宣伝活動をしてい
ないので、この増え方にはちょっと驚いた。田中さんとは先週、仕事前に一緒にランチを食べた。通称“男だけのランチ”第2
段だ。今回はインドネシア料理を食べに行ったんだけど、昼間からインドネシアビー
ルとインドネシア焼酎と“甘くて酸っぱい紹興酒のような味のワイン”というへんて
こりんな名の酒をガブガブ飲んで盛り上がった。田中さんはいつもユーモアたっぷりで、ホント愉快な人だ。「この店名はスカルノ
政権の崩壊に関係あるんじゃないか」とか、「このビールの値下げはルピアの価値が
下がったからじゃないか」とか、「この焼酎のいびつなビンは、賃金の低い現地の労
働者に造らせてるんだな」とか、何でも強引に得意分野に持ち込もうとする。それが
実に面白くて、僕はげらげら笑ってしまう。普段、ほとんど人の話にウケることがな
い僕には、田中さんのギャグは実に新鮮で熱く感じられるのだ。この日はこの後、僕の店でお茶を飲み、その後、田中さんは店内でメルマガを仕上
げていた。店のオープン準備中、植木に水をやろうとベランダへ出ると、ハーブの鉢が何者か
によって荒らされていた。ハーブは全て引っこ抜かれ、鉢の土も半分以上えぐり取ら
れて地面にばらまかれている。誰じゃ誰じゃこんなひでーことしやがったのは!とちょ
っとむかついたが、たぶんカラスの仕業だろうということで、従業員の見解は一致し
た。そこへ田中さんが「なになに、どうしたの」とやって来たので、「カラスだと思
うんですが」と説明すると、田中さんは急にジャーナリスト顔になり、そして言った。「もしこれが政府の陰謀だとしたら、狙ったのはあそこからだ(と言って向かいのビ
ルを指さした)」ぎゃはははは。従業員一同大爆笑である。まったくもう、すぐそういう話になるん
だから〜。鉢植えをちょっと荒らすだけの政府の陰謀の目的ってなになになに?田中さんのこういうキャラは、当然だが外部にはほとんど知られていない。僕には
それが残念でならない。そのうち「国際ニュース解説」以外に、ぜひお茶目路線のメ
ルマガを発行してくれることを、密かに願っている次第だ。
3月18日▼ニコニコ・テキパキ・ハキハキ
今日、地元の大型スーパーへ行ったら、レジ係が全員、胸に「ニコニコ・テキパキ・
ハキハキ」と書かれたバッジをつけていた。どうやらサービス強化月間らしい。もともとこの店の店員は、にこりともせず覇気が無く投げやりな感じで、僕はいつ
も不愉快にさせられているのだが、こんなバッジをつけていても、店員たちの働きぶ
りは普段と何ら変わりなく、皆、苦虫を噛みつぶしたような表情で働いている。ひでえことするもんだ。僕はこんなバッジを店員につけさせている経営陣に対して、
激しく疑問を持った。そもそも普段から店員がニコニコ・テキパキ・ハキハキと働け
るような指導を怠っているから、こんな劣悪なサービス状態に陥っているというのに、
根本的な原因を取り除きもせずに、こんなバッジを付けさせて、店員たちに良くなれ!
ちゃんとやれ!と無理矢理強いたって、そりゃ無理ってもんだ。行える筈が無い。な
ぜニコニコ・テキパキ・ハキハキと働かなければならないかという、サービスの心構
えをきちんと理解してもらわなければ、従業員はきちんとは働けない。ニコニコ・テキパキ・ハキハキ働くことは、本来当たり前のことであって、強化月
間を設ける類のものではない。月間中だけで終わってしまってはならない最重要項目
だ。ああそれなのに、経営陣は店員のサービス向上の苦肉の策として、こんなアホな
企画を通してしまった。このバッジのせいで、逆に自分たちの管理能力を疑われてし
まう恐れもあるだろうに、そういうことは考えないのだろうか。ダメな店はダメな指導者によって成り立っている。そのことを肝に銘じなければ、
今後もこの店の発展はあり得ないだろう。ぶるぶる、僕も頑張ろう。
3月12日▼よっ、いい男
最近、40歳〜60歳のおじさん系お客様から、決まって同じ誉め方をされる。
「おっ、店長、いい男だねえ。オレが女だったら絶対惚れちゃうねえ」
最初は「それはどーも(笑)」と愛想笑いで答えていたが、こう毎日違うお客様か
ら同じことを言われると、ってゆ〜かもういいよ!と言いたくなる。今日も60歳の最新常連様に言われて、「ぶっ」と吹き出し、「もう“たら”とか
“れば”の架空の話は結構です〜(笑)」と言ってしまった。僕がおじさんウケする
のはもう十分わかったけど、おじさん女に惚れられてもあんまり嬉しくな〜い!
▼眼精疲労最近、眼精疲労が酷い。もう目が怠くて重くてたまらない。今日はこれだけ書くの
がもう精一杯!
3月10日▼古本屋のものぐさ店員
今日、仕事帰りに古本屋へ立ち寄り、本を5冊買った。値段の内訳は100円均一
の本4冊と700円の本1冊で、計1100円だ。レジの横に本を置いたら、仏頂面の店員が無言で寄ってきて、本に手を触れずに冊
数を数え、「500円っす」と無愛想に言った。ええっ? 背表紙に貼ってある値札
を見ないの? こいつ何者? 僕はびっくりした。でもこれはきっと、100円均一コーナー以外では、どんなに古い本で染み付きで
ラインマーカー入りでも、全てキッチリ半額で売っているこの法外価格古本屋の、ちょ
っとした罪滅ぼしかサービスなのだと解釈して(ホントは店員に「このまぬけ!」と
思っただけだが)、ありがたやありがたやと500円を支払って店を出た。こんなこ
となら900円の「イタリアのBAR(バール)の楽しみ方」も一緒に買えばよかった。
次回も格安で買えるといいなあ。こんなことを書くと、「お前のやったことは犯罪だ!」ってメールが送られて来そ
うで嫌だなあ。皆さんはこんな時、きちんと自己申告するんですか? 僕は相手の態
度次第だな。▼コンビニの割り箸
たまにコンビニで弁当を複数買うことがある。店員に「割り箸はお付けしますか」
と尋ねられ、僕は「はいお願いします」と答える。そして店員は弁当の数と同数の割
り箸を袋に入れる。と、これが普通のやりとりだが、店によっては更に「何本お付け
しますか」と聞いてくる。僕はいつもこの質問に答えるのが非常に面倒臭くてたまら
ない。弁当の数と同じ本数入れりゃいいじゃん、と思ってしまう。「何本お付けしますか」には、弁当の個数よりも少ない本数を言ってほしい、とい
う店員の希望と、なるべく割り箸を付けたくないというマイナス方向の気持ちを感じ
る。どうせこの弁当はこれから家で食べるんだろ? 家には箸があるだろ? じゃ、
割り箸いらねーだろ、と思ってるような気がする。今度「何本お付けしますか」と聞かれた時、一度「10本」って答えてみたい。そ
んで「弁当は3個なので3本までしか付けられません」って言われて、「じゃあ本数
聞くなよ」とキレてみたい。って言えねー。それが言えるぐらいなら、「かけそば、
ネギ多め」を堂々と言えてるっつーの(笑)▼(笑)について
(笑)で思い出した。この間、週刊SPAのメールのフェイスマーク特集に、ライター
が、“笑”は10年前だか20年前の手法で非常に古いもので、個人的には消滅して
ほしいと思っている、と書いていた。雑誌のインタビュー記事などでは「笑」は健在だし、フェイスマークの笑顔なんて、
そんなにいいもんじゃない。僕的には逆にフェイスマークは絶対に使わない、と確固
としたポリシーを持っている(つまんないポリシーだ)。とはいえ、時代は今やフェ
イスマーク全盛だ。僕は時代遅れの頑固オヤジとして、「笑」を伝承したいと考えて
いる(笑) と、ここは別に笑うところじゃなかったね。▼ストレス
実は今月に入ってから、毎日ものすごーくストレスが溜まってイライライライラし
ている。それで日記も書く気がしなかったんだけど、5日に無理矢理書いたら、それ
がけっこう楽しくて、ちょっと気分が楽になった。その後、またイライライライラし
て書く気がしなかったのだが、今日書いていて、なんだか楽しい。ライターのつなぶちようじさんが以前、「ヒーリング・ライティング」という本を
出版された。これには、書くことによって心を癒すことの素晴らしさが書かれている。僕にはあまり関係ないことだと思っていたんだけど、自分が面白いと思ったことを
どう書いたらもっと面白くなるか、とか、読む方にどう伝えるか、と考えることの楽
しさを今さらながら実感している。この調子で毎日書けばいいんだろうけど、テンショ
ンが低いと、こんなこと書いてもなあ、とか、そんなこと伝えてもなあ、と気弱にな
り、結局、書かずに終わるか、または書いても、内容が面白くならずボツにしてしま
う。そんなボツ日記がもう50編以上も溜まってしまった。日記にボツがあるなんて、
なんだか気色悪いね。
3月5日▼インフルエンザ
おととい、店の近所で働いている元当店バイトのバーテンダーが飲みに来た。彼は
自称“インフルエンザにかかった”とかで、熱があるとか、体の節々が痛いと言いな
がら、しかし寂しがりやな性格のため、せっかくの休日も外へ出かけて、こうしてウ
ダウダと酒を飲んでいる。僕は彼がインフルエンザにかかったと聞き、「ゲッ! 早く帰って寝ろよ」とは言っ
たものの、新たに入手したウィスキー数種を説明しながら飲ませているうちに、結構
長い時間、彼とうっかり喋ってしまった。そのうち、彼が実はバイクで飲みに来ていたことが判明した。僕は飲酒運転をする
ヤツが死ぬほど嫌いなので、「バカヤロー、おまえはどうなったっていいけど、おま
えの飲酒のせいで事故った相手はどうなるんだよ。浅はかなのもいい加減にしとけよ!
」と罵声を浴びせたら、ピューッと飛ぶように帰ってしまった。よしよし。(でもバ
イクで、だろうな)風邪のウィルスの潜伏期間は約1週間として、遅くても今週末までに僕は発熱する
予定でいる(なんたるマイナス思考!)。いちおう「んにゃろう!インフルエンザにゃ
負けねーぞ、さあどっからでもかかってきなさーい!」とウィルスを煽りつつ、ぜっ
てー負けねーと頑張ってはいるのだが、心の片隅では、でも負けちゃうかもねん、と
いう弱気な僕もいたりして、果たしてどうなってしまうかわからない。
今日はうっすらと喉が腫れぼったくなってきたような気もするので、早めに就寝し
ようと思っている。やっぱ自己管理っしょー。私はつおい、私は負けない、私はひか
ない、ひく、ひかない・・・▼前代未聞
昨日は休日だったのだが、今日、出勤して昨日の売上を見てびっくり。なななんと
19800円だって。なんじゃこりゃーー。ひ、ひでえ。前代未聞の悪さだ。これが
録音機能付きMDウォークマンの価格だったら顔も微笑みに変わるところだが、売
上じゃそうはいかない。3月は送別会シーズンだから、もう少しするとめちゃめちゃ忙しくなるので全く心
配はしていないが、それにしてもこんなにメリハリつかなくていいよー。▼活きタラバガニを買った
先日、行きつけの漁港直送が売りの魚屋で、活きタラバガニを買った(初めて!)。
少々小ぶりだが1500円は安いぞ。そんでもって家に帰って茹でて食べたら、これ
が美味いの美味くないのどっちだよー!キャーッ!というぐらい美味美味(うまうま)
だった。普段は塩ゆでしてあるカニを買って来るのだが、活きガニはぜーんぜん味や
食感が違うんだねー。前に知人の関係で密漁もの(ロシア領)の“獲りたて浜茹クー
ル便”を食べた時もバカウマだったけど、やっぱ茹でたてにはかなわないよね。ミソ
も卵も大変美味しゅうございました(ふるー)。いつか身の締まった活きのいいカニの獲りたて浜茹その場食いってヤツを、一回やっ
てみたい。そしてそれを体験しないとカニ云々を語っちゃいけないような気がする。そういえば以前、北海道の牧場以外の場所で搾り立て牛乳を飲んだことがあるのだ
が、それが全〜然、搾り立てって感じがしなくて、極めて普通のパック入り牛乳の味
にがっかりしたことがある。もしかしたらパックに入った大量生産牛乳を偽って売っ
ていたのかもしれないと、実は未だに疑っている。もし獲りたて活き浜茹カニツアー
なるものがあった場合、沖から大漁旗をなびかせて戻ってきた漁船に積まれたカニた
ちが、実は入り江の向こうの港で積まれたものだったりしたら???と考えると気が
気じゃない(笑) まあ疑い出せばキリがないのだが、一度、超ド級新鮮カニを食べ
てみた〜い。尚、タラバガニがカニじゃないことは知っているので、御指摘メールは
不要だよん。
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