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RANDOM DIARY TOUR
鳴海諒一日記 SINCE 6/18.2000



10月31日

▼書き下ろしコラム「素晴らしき出会い」

 メルマガに掲載しない初の書き下ろしコラム「素晴らしき出会い」をコラムページ
にアップしました。タイトルをクリックすると本文がお読みになれます。


10月29日

▼田口ランディ 「アンテナ」(幻冬舎)11月1日発売

 田口ランディさんの新作「アンテナ」を読み切った。身震いするほど面白かった。
ワクワクドキドキしながら読んでいて、頭の芯がジリジリしびれた。こんな経験は希
有だ。すげえ、凄すぎるぜ、ランディさん。彼女の筆力は圧倒的な説得力を持ってい
る。次作「モザイク」が今から楽しみでしょうがない。

追記:「アンテナ」を御購入予定の方は、書評やランディさんのインタビューを読ま
ずに、先に本書をお読み下さい。その方がきっと衝撃度が増しますよ。


10月26日

▼本日より仕事に復帰しました

 復帰第1日目の仕事を終え(若干早退させてもらったものの)、家に帰ってきたと
ころだ。しばらく休んでいる間にずいぶん足腰が弱っているようで、久し振りの立ち
仕事は少々辛かった。頭もなんとなくシャキッとせず、時々薄ぼんやりとしてしまう
のは、まだ飲み続けているステロイド剤のせいかもしれない。服用回数を少しずつ減
らしていて、今週土曜日を以て服用を中止する予定なのだが、かなり強い薬らしいの
で、体から完全に抜けるまではボケボケの日が続くのだろうか。

 このステロイド剤は、様々な炎症やアレルギー症状および免疫反応を抑える薬なの
だが、副作用が起こる可能性が高いらしく、薬の確認票には様々な副作用が書き連ね
てある。

 「悪心・嘔吐、目が痛い、ものが見えにくい、目がかすむ、気持ちが不安定(憂鬱
になる、興奮しやすくなる)、尿が多い、口が渇く、皮膚が化膿しやすい、できもの
が出来やすい、胃の不快感や痛み、血便や真っ黒な便、腰の痛み、足のしびれ、足に
力が入らない」

 とまあ、なんと10種類以上の副作用の可能性があるそうだ。幸い僕は「憂鬱にな
る」こと以外、特に副作用を感じなかったので、よかったよかった。

 今回の闘病生活で、僕は多くの人々からの愛を感じた。妻、店のスタッフ、上司、
知人、そして多くのメルマガ読者の皆様から励ましていただいて、とてもとても嬉し
かった。田口ランディさんが、「今回の病気は鳴海さんにとって、きっと何か意味が
あるんだよ」とおっしゃっていたが、僕は多くの方から「愛」を注がれていることに
自分が気づくための病気だったのだと理解した。こんなことにならないと愛を感じら
れない自分も情けないが、遅ればせながら気づくことが出来て幸せだ。皆様本当にあ
りがとうございました。鳴海は今後、愛に生きます。

 今日、自分のロッカーの中に見知らぬTシャツを発見した。広げてみたら、ななな
なんとサッカーの中田英寿選手が所属するセリエA・ASローマのTシャツではないか!
そういえば、夏にイタリアへ発掘調査に行ったW大で考古学を学んでいる元バイトに
頼んでおいたのだ。超うれぴ〜〜! カッコいい〜〜! おまけに背中にNAKATA・8
とプリントされている。着れね〜、もったいなくて着れね〜! 最高の快気祝いじゃ
〜〜ん! T君、ありがとね〜。わざわざ僕が指定したオフィシャルショップまで買
いに行ってくれてGrazie mille!!!  Ti amo!!!

 と、幸せ気分で帰宅したら、田口ランディさんから小包が届いていた。開けてビッ
クリ。ななななんとランディさんの新刊「アンテナ」が入っている。どっか〜〜〜ん!
激うれぴ〜〜! なんて超ウルトラキングコングスーパースペシャルな快気祝いなん
だ! しかも発売前の見本だって。超レアものじゃにゃ〜きゃ! おっと、こんなこ
とをしてる場合じゃない。鳴海はこれから読書タイムに突入します。ではでは。


10月25日

▼抗癌剤投与ミスで女子高生を死亡させた僕の元主治医の最新ニュース

【「投薬ミス隠し上司から指示」埼玉医大主治医明かす

 埼玉医科大総合医療センター(埼玉県川越市、安倍達所長)で今月7日、入院中の
女子高生(16)が投薬ミスで死亡した事故で、主治医が遺族に対し「当初、上司か
らミスを隠すよう指示された」と組織的な隠ぺい工作の事実を明かしていたことが2
5日、分かった。病院側は「ミスが発覚した6日夜、(主治医の上司である)教授に
対して『亡くなった時にはミスを明らかにするように』と指示しており、病院ぐるみ
で隠そうとした意思はない。教授は現在、自宅謹慎中だが早急に問いただす」と話し
ている。

 亡くなったのは、同県鴻巣市ひばり野1、会社員、古館文章さん(47)の長女で、
高校2年だった友理さん。あごの腫瘍(しゅよう)の治療で9月末から入院していた
が、主治医が週1回投与すべき抗がん剤を毎日1週間にわたって投与したため、多臓
器不全で亡くなった。

 主治医は24日、弁護士を伴って古館さん宅を訪れ、謝罪した。この際、「亡くなっ
た直後に緊急医局会が開かれ、上司である耳鼻いんこう科の教授から『投薬ミスを隠
せ』と言われて従った。死亡診断書に病死と記載し教授に見せたら『これで良し』と
言われた」と話したという。

 古館さんによると、友理さんが亡くなった直後の7日夕、主治医は「抗がん剤の投
与によって重症感染症を起こした」と説明。ミスには一切、触れなかったが、同夜に
なって安倍所長ら3人が古館さん宅を訪れ、投薬ミスがあったことを初めて認めた。

 今回、組織的なミス隠しを明かされた古館さんは、「医師としてあまりに倫理観が
なく、あきれて物が言えない」と憤っている。(2000年10月25日・Web毎日新聞)】


 この主治医と僕との関係は先日配信したメルマガに書いたのだが、いやはややはり
病院ってこんなものなのね。病院だけでなく企業でもそうだけど、何か不祥事を起こ
すとみんな「できるだけダメージが少ない言い訳」を時間をかけて考えるので、公表
が遅れたり、後で嘘がバレて結局大きなダメージを受けている。

 三菱自動車なんて、最近CMで「三菱車はいかに安心か」などと宣伝してるけど、
あんなことがあったんだから、もう誰も信用しないっつーの。「少しでも会社のイメ
ージが良くなりますように」などという思惑が見え見えのCMを流してるようじゃ、
三菱もまだまだ反省が足りないな。マイナスイメージをいきなりプラスに持っていこ
うとするんじゃなくて、まずゼロにする努力が無ければ、ユーザーは絶対に納得しな
いだろう。綺麗ごとぬかしてるうちは、きっと(っていうか、もう)ダメだろうな。


▼明日から出勤

 長い闘病生活(のほとんどは検査の後遺症)を終え、いよいよ明日から仕事に復帰
する。連続38日間も休んでいたので、社会に順応できるかどうかとても不安だ。爆
笑ギャグが飛ばせるのか。鋭いツッコミは入れられるのか。上手にボケられるのか。
ああとても不安だ。(オレは芸人か!)





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