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RANDOM DIARY TOUR
鳴海諒一日記 SINCE 6/18.2000



1月31日

▼一件落着

 当店の“人事の変化”の件が、あっという間に一件落着した。いったい当店に何が
起こったのかは今のところ詳しく書けないが、当店従業員が一丸となり100%の力
を出し切り、懸命に働いたおかげで、最良の結果を出すことができた。これは従業員
全員が前向きに頑張ったことが「ツキを呼んだ」のだと素直にそう思っている。

 問題が解決したからといっても、今後も気を緩めずに、向上心を持って優れた仕事
(サービス)を提供し続けなければ(って、してるんだけどね)、またいつ愚かな上
司によって店をかき乱されるかわからない。これからも決して気を緩めずに、努力を
重ねてゆくつもりだ。


1月28日

▼中田英寿「NUMBER 541号」インタビュー

 スポーツ雑誌「NUMBER 541号」(文芸春秋社)の中田英寿インタビューが凄い。ポ
ジティブとは何か、前向きとは何かということを教えてくれる。最初、このインタビ
ュー記事をコンビニで立ち読みしたのだが、ヒデの思考の素晴らしさにあらためて衝
撃を受け、すぐさま購入してしまった。この記事はコピーして重要箇所にラインを引
き、持ち歩いて時々繰り返し読んでいる。

 現在、店の人事にちょっとした変化があり、あまり平静ではいられないのだが、こ
の状況をどう考え、自分はどう理解するべきか、どう行動するのが正しいのかを考え
る上で、ヒデの考え方が非常に参考になった。

 記事を一節だけ引用すると、ヒデは『物事できるだけ簡単にいく方がいいけど、難
しくないと面白くない』と語っている。僕にはこの考え方がとてもよくわかる。物事
が上手くいく方法を考えるのは、大変だけど楽しい。辛いけどやり甲斐がある。

 1月4日の日記に「プラス思考の人はツキを呼ぶ」ということを書いたが、正しい
判断と行動を行えば必ず事態が好転することを信じ、これからも邁進してゆくつもり
だ。


1月22日

▼大丈夫ですか?

 今日、ガソリンスタンドで、「タイヤの空気圧を点検して下さい」と店員にお願い
したら、「点検料が105円かかりますが大丈夫ですか?」と言われた。この店員の
「大丈夫ですか?」は「よろしいですか?」の意味なのだろうが、相手の意図を察し
なければ、「105円かかりますが、あなたの財布の中身は大丈夫ですか?(105
円の持ち合わせはありますか)」と受け取れ、とんでもなく無礼な発言になる。僕は
こういう曖昧で不的確な言葉(とそれを使用する店員)が大嫌いだ。

 レストランで「お荷物をお預かり致します」と言われ、「貴重品が入っているので
結構です」と断ると「あっ大丈夫ですか?」と言われる場合がある。相手の言葉をそ
のまま受け取れば、何が大丈夫?だよ、預けないからこそ大丈夫なんだろうが、と思っ
てしまう。だいたい、大丈夫ですか?なんて言葉を使う状況など、本来滅多にあるも
のではない。

 バーに於いてお客様に「大丈夫ですか?」と言えるのは、お客が大音声と共に激し
くぶっ倒れた場合くらいだろう。酔ってカウンターに突っ伏して寝ているくらいでは、
まだ言ってはならない。そこで「お客様、大丈夫ですか?」などと言ったら、お客に
よっては恥をかかされたとお思いになる場合もあるだろう。サービス業に於いて言葉
遣いは、全てのお客様に絶対に誤解されないよう常に注意しなければならないのであ
る。

 ファミレスなんかでたまに聞く「お二人様でよろしいですか?」は「二人でいいで
すか?」という意味だし、「お二人様でお越しでしょうか?」は尊敬語を省くと「二
人で来たんですか?」である。どちらもお客の人数確認をする言葉として的確ではな
い。もしこんな言葉遣いを大手企業がマニュアル化して従業員に言わせていたとした
ら、間違った言葉を話す人がどんどん増殖してしまう。そしてそのうち「大丈夫です
か?」「よろしいですか?」こそが丁寧な言い回しなのだと思う人ばかりになってし
まうかもしれない。末恐ろしい。

 しかしもうすでに、どこのレジでも「◯◯円からお預かりします」「◯◯円のお返
しになります」という言い方が定着してしまった。店員は皆これが丁寧な良い言葉だ
と思っているようだ。これについては毎度滞っているメルマガの次の次の号あたりに
書こうと思うけど、大丈夫ですか?(笑)


1月20日

▼そこが変だよ車掌さん

 今日、電車に乗っていると、駅で停車中に車掌のへんてこりんな車内アナウンスが
あった。

「ただ今入った本部からの情報によりますと、到着が遅れている山手線の連絡待ちの
ため、この電車はもう5分ほど当駅に停車するそうです」

 “そうです”て! 人ごとかよ! がはははは。ったくしょーがねーなー。たぶん
この車掌は新人か何かで、自分が聞いた情報を乗客に的確に伝えたつもりなんだろー
な。でなけりゃ、電車を発車出来ないのは自分のせいじゃないって言い訳したのか?

 こんな言い方をもしうちの従業員がしたら、確実にシバく(笑) 「あそこのテー
ブルおかわり聞いてきてくれる?」「はい。お客様、おかわりはいかがですかとのこ
とです」なんて聞かれたらお客もビックリだ。「あなた誰かに操られているの?」っ
てお客に突っ込まれちゃうかも。あと「ただ今満席だそうです」とか「閉店させてい
ただくとのことです」なんて言われたら困るなんてもんじゃない。

 そういえば以前、乗ってた電車に人が飛び込んだことがあって、「ただ今、電車に
こびりついた肉片を取り除いているところでございます」って、とんでもないアナウ
ンスをした車掌がいた。そんなに詳しく説明するなって! もし首が飛んだら「ただ
今切断された頭部を駅員一同、懸命に探しているところでございます」とか言いそう
で怖い。「ひっ、生首がこちらを向いて『見るな』と一言発しましたあああ」なんて
実況しちゃったりして(笑) それじゃ怪談だっつーの。寒い季節にますます冷えるっ
つーの。


1月15日

▼男子アルバイト22歳

 当店の22歳の男子アルバイトは、ファミレスで3年間働いた経験があり、彼なり
にサービスの何たるかを学んできた。当店にやって来たきっかけも、バーテンダー業
務を学びながら、自分のサービスを向上させたいと考えたからだ。

 彼は彼なりに頑張ってはいるし、その接客態度は平均点を遙かに上回っているのだ
が、僕はまだまだ気に入らない。なぜなら彼のサービスは非常に“独りよがり”だか
らだ。本人は自分のことをよく気がつく人間だと思っているようだが、全然そうでは
ない。また、かなり気が利く人間だと思っているようだが、それも間違っている。彼
は自分のサービスがかなりイケてると勘違いし、自己満足的サービスを繰り返してい
る。

 僕は彼の鼻っ柱を毎日ぷちぷちとへし折り、彼は次第に自信を喪失してゆく。そし
て、今まで自信たっぷりに行っていたことを、どうやったらベストなのかと少しは模
索するようになり、独りよがりからの脱皮を計っている。そして、自信を喪失してか
らのサービスの方が格段に良くなった(尻をひっぱたかないとすぐ元に戻る)。

 サービスマンは、このサービスはこれでいいと決めつけてはならない。自分が行っ
たことは常にベストではなくベター止まりなのだと思う謙虚さが必要だ。これでいい
と思った時点で自己満足に終わると考えた方が良い(きっぱり)。

 と、自信を持ってはいけないと自信たっぷりに説いている僕のこの考えは、果たし
てベターなのかベストなのか? ああそれが問題だ、うぉおおおお〜〜(号泣)。


1月14日

▼超贅沢新年会

 先週土曜日の終業後、当店の大常連Eさんの自宅で新年会を行った。メンバーは当
店従業員5名プラスEさん。この新年会がもうとにかくサイコーだった。僕があらか
じめ冗談半分に作った「用意しておいてほしい食材・酒リスト」の品々を、Eさんは
完璧に用意して下さったのだ。

 リストに書いたのは、どでかいタラバガニ3バイ、カニ鍋用どでかいズワイガニ1
パイ、シャケ切り身、ホタテ、その他魚介類、鍋用野菜類各適量、ビール(エビスを
指定)、焼酎(乙類を指定)、サワー、カルピス、ソーダ、各大量。などなど好き勝
手に書き殴ったリストなのに、Eさんは行きつけの魚屋に頼んでこの時期に用意でき
る最高の食材をふんだんに用意していた。酒類もホントに大量に買っていてびっくり。

 でもそのおかげでこの夜はカニ、カニ、カニのカニ三昧。もうしばらく見るのも嫌
なくらい食べまくった。そのうえ残ったタラバガニ1パイを、もうカニは見たくない
と嫌がる僕に(失礼!)無理矢理お土産に持たせてくれた。

 Eさん、もう二度とカニを飽きるほど食べたいなんてわがまま言いません。どうか
カニ(堪忍)して下さい。

▼恐るべし100円ショップ

 今日、久し振りに100円ショップ(ダイソー)へ行ったら、「クラシックピアノ
名演集シリーズ」というCDがあった。「ふ〜ん」と何気なく手にとってみてびっく
りした。演奏者が全て昔の大巨匠なのだ。ホロヴィッツ、ルービンシュタイン、ミケ
ランジェリ、ケンプ、バックハウス、コルトー、ギーゼキングなどなど、もの凄い人
たちばかりで構成されている。いくら50年以上前の録音で版権切れ復刻版とはいえ、
これが全て100円で買えるとは涙ちょちょ切れである。え〜〜ん。

 おもわず数枚買ってみたのだが、音質は悪いが(もともとの録音が悪い)、演奏は
超サイコーである。昔の巨匠は皆オリジナリティーの固まりなので、演奏を聴いてい
て実に楽しい。この貴重な音源の数々を、皆様も100円で堪能してみませんか?


1月8日

▼質問メール

 たまに「バーテンダーになりたいのですが、どうしたらなれますか」という質問メー
ルが送られてくる。その全てが初めてメールを下さる方で、「いつも楽しく拝見して
います」の次に唐突に質問を書いている。まあバーテンダーのHPなのだからと、こ
ういう質問には一応答えてさしあげるのだが、その後、返事(礼状)が送られて来た
ためしが無い。

 「◯◯◯という酒について教えて下さい」というメールも時々来る。んなもん自分
で検索して調べろよ(だって検索すれば簡単にわかるんだもん)、と思いつつ、教え
てさしあげる場合があるのだが、その後、返事(礼状)が送られて来たためしが無い。

 そんな人たちに声を大にして言いたい。オレは“無料BAR相談室”かっつーの!

 僕が相手に送るお答えメールは単なる僕の厚意であり、それで相手の返事を期待す
るのは間違っているのかもしれない。僕の返信によって相手が知りたかった情報がわ
かるのならそれでいいじゃないか、良いことをしたじゃないか、人のお役に立てたじゃ
ないか、返事など来なくても相手はきっと感謝してくれてるさ、うん、そうだよね。
と、納得できるほど僕は聖人ではない。どいつもこいつもまるでマナーがなっちょら
ん!とムカついてしまう(場合がある。でも最近は諦めモードだけど)。

 今後、このような“人を安易に頼る”質問メールには、「まず御自身でどこまで調
べたのか、その過程を教えて下さい。その後に御質問の内容の“調べ方”教えます」っ
て書こううかな。しかも「有料で」って(笑)

 僕の知人の某作家さんは、かつて「◯◯◯について教えて下さい」と、簡単に調べ
られることを質問され、「嫌です。そんなことは自分で調べて下さい」と返事を書い
たと言っていた。痛快だなあ。僕もいつかやってみたいなあ。


1月4日

▼ツイている人、ツイていない人

 新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

 昨年12月6日放送の「回復!スパスパ人間学」(TBS)の特集「ツイている人、
ツイていない人」
を見てからというもの、少々思い悩んでいる。この番組によると、
マイナス思考の人は不運を招き、プラス思考の人はツキを呼ぶそうなのだ。僕の場合、
基本的にはプラス思考だが、プラスを導き出すために相当、マイナスな思考も行って
いる。ゆえにその思考過程のせいでずいぶんツキを逃がしているような気がしてきた
のだ。と、そもそもこれがマイナス思考なのかもしれないが・・・。

 今まで特に不運だったとは思っていないが、とりたてて幸運が舞い込んできたとい
う記憶も乏しい。もし僕の常日頃の行い、思考、言動によって幸運(ツキ)を逃して
いるのだとしたら???などと考えると、ちょっと平静ではいられなくなる。

 よって今年は自分自身を改め、なるべく物事をプラスに考ることにより、ツキがど
う回ってくるかをリサーチすることにした。もちろん少し改めた程度で突然ツキ始め
るとは思っていないのだが、この機会に自分の内面の未熟な点を徐々に直していきた
いと考えている。前向きだなあ(自己満)。でもでっきるっかなあ?


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