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RANDOM DIARY TOUR
鳴海諒一日記 SINCE 6/18.2000



9月13日

▼合併症?

 3日ほど前から喉のリンパ腺が腫れている。今までならリンパ腺が腫れると、即、
40度の高熱を出して精子が死んでしまうところなのだが(?)、今回は発熱はせず、
少し体が怠い程度で持ちこたえている。

 おまけに昨日、脇腹に赤い湿疹がドバ〜〜ッと出来ていて、鏡に映してぶっ飛んだ。
オレの体も世紀末じゃ〜〜、とひっくり返った。それが17歳の時に出来た帯状疱疹
とそっくりだったのでWEBで検索して調べたら、うぎゃ〜〜っ、再発するのはガン末
期患者と膠原病の人だと書いてある!

 慌てて今日の午前中、秋葉原の総合病院へ行って診てもらった。すると、なななん
と「毛虫によるカブレ」だと診断されて目が点になった。けけけ毛虫? 今は毛虫の
季節かい? 違うよなあ。でもひとまず安心して軟膏をもらって店に出勤した。

 気を取り直して仕事の準備を始めたのだが、体が怠い。やっぱ変だよ。おかしいよ。

 そこへ社長からインターホンで事務所に呼ばれて、耳鳴りのことをいろいろ聞かれ
た。社長も僕と同じく耳鳴りや帯状疱疹を経験したことがあるらしく、「精密検査を
受けろ!」「MRIで脳を調べろ!」「一泊二日の人間ドックへ行って来い!」と大き
な声で何度もしつこく命令された。社長はホントはとてもいい人なのだが、言い方が
荒々しくてとても怖く見える。慣れるのに6年はかかった。

 というわけで、自分の体の中で今、何か悪いことが起こり始めているような気がし
て、今日はちょっとブルーだった。以前、もし自分がガンになったら「絶対に告知し
てくれよ。死ぬほど泣いても絶対に立ち直るから」と妻に言っていたのだが、そんな
ふうに思えるのは、そのとき自分が健康体だったからかもしれない。病気で気が弱っ
ていたら、もしかしたら立ち直れないのかもしれない、とそんな気がしてきた。

 さて、今日学習したのは、「もしかしたら立ち直れないかもしれない」という謙虚
な気持ちを持っていれば、逆に「もしかしたら立ち直ることができるかもしれない」、
ということだ。日頃から自信満々に「オレは絶対に立ち直れる」などと思っていると、
立ち直れなかったときのダメージはことさら大きい。よく、がっちり体型のスポーツ
マンが告知されると、みるみる衰弱して死んでしまうのは、自分に自信を持ちすぎて
いるせいかもしれない。謙虚だ謙虚、鳴海、謙虚になるのだ!

 きっと、このことを気づかせるために、神は今、僕を凹ませ続けているのに違いな
い。おお神よ、もうわかったから早く健康体に戻してくれ〜。もういいよ〜っ!


9月12日

▼桐生典子さんの「エゴイスト」10月初旬に出版

 僕が大好きな作家・桐生典子さんのひさびさの新刊「エゴイスト」が幻冬舎文庫か
ら10月初旬に出版される。そしてこの本の解説を、今をときめく作家・田口ランディ
さんがお書きになっている。先日、ランディさんが「エゴイスト、めっちゃめちゃ面
白いよ。解説の書きごたえがあった」と興奮しておっしゃっていた。それはとても楽
しみだ! 

 この本の帯にはランディさんのインパクトある一言が載る予定だが、その言葉がす
ごい! 「エゴイスト」の出版される日がわかり次第、日記でお知らせします。お楽
しみに!

▼書評だって!?

 今日、ある作家さんが御来店になった。現在執筆中の小説の一部を書籍出版前に、
WEB上で公開するそうなのだが、そこに僕に書評を書いてほしいとおっしゃっるのだ。
僕は心底驚いた。自慢でも謙遜でもない。ホントにびっくりして困っている。大体、
その作家さんは、僕がこのように書き物をしていることを全くご存じないのだ。HP
もメルマガもお教えしていなかった。何で僕なの? 恐れ多くてビビッてしまう。

 その作家さんがお帰りになるときに、僕は初めて自分のHPのURLをお教えした。
僕の書いたものをお読みいただいて、書評を書かせようという気持ちが心変わりされ
るのを期待しているのだ。どうかこの日記をお読みになり、この話はなかったことに
されては・・・された方が・・・


9月11日

▼類似品と登録商標

 知人から「元祖アニマル占い・チータ編」という小冊子をもらった。これは以前、
大流行した「動物占い」と同じような内容らしいが、この「アニマル占い」と「動物
占い」はどちらが本物なのだろうか。

 予想だが、「動物占い」の大ヒットに便乗して「アニマル占い」というタイトルで
類似本が多数出版され、その類似本を最初に出した出版社が「元祖」を付け加えて再
版したのだろうか。または全く逆で、静かなブームを呼んでいた「アニマル占い」に
目を付けた小学館が「動物占い」を出版して、それが大ブームになったのかもしれな
い。

 僕の友人の父親が以前、「ユニオン鉛筆」という小さな会社を経営していた。その
昔、ユニオン鉛筆の姿形をそっくりパクッて売り出したのが、あの有名な三菱鉛筆
「UNI(ユニ)」なのだそうだ。ユニが爆発的にヒットしたせいで、ユニオン鉛筆は
ユニの類似品と呼ばれ、成り下がってしまったとのこと。きっとこういう例は枚挙に
遑が無いだろう。メンタームもメンソレータムの類似品なんでしょ?

 また、こんな話を読んだことがある。恵比寿にある有名ラーメン屋「恵比寿ラーメ
ン」が流行っていた頃、ある会社(確か「嶋田屋」)が、「恵比寿ラーメン」という
名を登録商標として取得した。これによって「恵比寿ラーメン」という名は勝手に使
用できなくなったという話である。無論、「恵比寿ラーメン」という店があってこそ
この名を取得した意味があるのだけど、一歩間違えたら元祖が似非にやられてしまう
ことだってあり得るのだ。というか、やるかやられるかという状況がずっと繰り返さ
れているのかもしれない。怖い怖い。

 僕が勤めている会社も、昔、某企業が当社ブランド名を登録商標として取得し、当
社がそのブランド名を使えないように裁判を起こしたそうだ。そのせいで、相手会社
が製造販売しているものと同様製品に関しては、当社がブランド名を変えざるを得な
くなったらしい。

 と、今日はこんなことを書こうと思ったのではない。「元祖アニマル占い」の僕の
キャラ、チータについて書くつもりだったのだ。これについてはまた後日書くことに
しよう。


9月10日

▼メールマガジン購読解除について

 毎回メールマガジンを配信した後には、数名から数十名の読者の方にメルマガ購読
を解除されてしまう。これは誰のメルマガでもそうだろうし、全員の方々に納得して
もらえたり、楽しんでいただけるメルマガを配信するのは、僕には不可能である。で
も、そうとは知りつつも、たまにドバッと解除された時などは、何ともいえない寂し
い気持ちになる。解除を恐れて無難にまとめよう、などと考えたりする自分もいたり
して、書きたいことを思い切り書くのがいかに難しいことかと、いつも悩み、葛藤し
ている。

 通常、読者の方々は御自身で購読を解除されるのだが、たまに解除願いのメールが
送られて来ることがある。メールを開いてみると、「配信中止の手続きを何度行って
も中止に出来ません。配信を中止して下さい」と一番最初に一行だけ書いてあり、あ
とは僕のメルマガの全文が返信文となってズラ〜ッと続いている。そんなメールを読
むと、とても寂しい気持ちになる。しかし、あれこれ考えても仕方がないので、即、
購読解除の代行を行う。

 先日、ひさびさに「配信中止してください。」という件名のメールが送られてきた。
あ〜あと思いながら開いてみたら、なんと本文が白紙だった。これには驚愕した。本
文が書いていないメールをもらうのは初めてである。このようなメールは、人として
どうなんだろう、と思ってしまう。腹も立ったが、とても悲しかった。人間って、自
分に関係の無い人に対しては、時としてこんなに冷たくなれるんだよな、と再認識し
た。自分に関わりがある人には決して出来ない行為だ。

 すんなりと購読解除の代行を行おうかどうしようかと、散々考えた。でもそんなこ
とをしたら、相手はこの過ちに気がつかないままだ。よし、相手に教えてやろう、と
いう大義名分のもとに、僕は返事をしたためた。

◯◯ ◯子 様
「配信中止してください。」という件名で、本文が白紙のメールが届きました。
メールマガジンは、◯◯様の御意志により、読者登録・解除が自由に行えるシステム
です。もし「ランダムヒストリーツアー」を解除される場合は、『melma!』で
行って下さいますようお願い申し上げます。

 melma!のメインページはこちらです。
『melma!』(ID m00002758)  http://www.melma.com/

 たったこれだけの文章なのに、僕の心情を排して仕上げるには、けっこうな時間を
要した。言葉は本当に難しい。

 実は僕はメールのあり方についてかなり確固とした信念を持っている。「メールは
こうある(書く)べきだ」という考えを持っている。たまにインターネット関連の本
でメール初心者に向けて書き方を解説している記事を読んで、「そんな書き方でいい
わけないだろ、バーロー。変なこと教えるな!」と怒ったりすることもある。

 親しい人たちにはたまに僕のメールに対する信条を話すこともあるのだが、皆、面
白がって聞いてくれて、「ぜひメルマガに書きなよ」とすすめてくれる。でもブルブ
ルブル。そんなことは絶対に書けない。なぜなら、もう世の中のメールの規格は出来
上がりつつあるからだ。これ以上書くといろいろ差し障りが出てくるので、今日はこ
れにて中途半端に落ちる。ドスン。


9月9日

▼愚か者の買い物

 先日、CD/RWの書き込みソフト「TOAST」を購入した。CD/RWに添付
していたソフト「MacCDR」が非常に物足りず、雑誌のCD/Rの比較テストで
見た「TOAST」がとても使い勝手が良さそうだったので、思わず買ってしまった。

 さっそくパソコンにインストールしてソフトを立ち上げてみたら、「TOAST」
の初期画面にCD/RWを認識できないという表示が出て、先に進めない。接続を確
認したり、インストールし直してみたり、他のドライバーソフトでCD/RWを認識
させてから「TOAST」を立ち上げたりしたのだが、どうやっても認識されない。

 もしやと思って、「TOAST」のHPで「サポートドライブ一覧」を見たら、僕
の持っているCD/RWが載っていない。ななななんと僕のCD/RWはこのソフト
に対応していなかったのである。このソフトは24社・203種のドライブに対応し
ているというのに、僕のCD/RWには対応していない。なんてことだ。これではほ
とんど僕の機種にだけ対応していないといっても過言ではないではないか。

 なぜ買う前に確認しなかったのか。それは、パソコン雑誌数誌のCD/RW特集の
ドライバーソフト比較記事の後に紹介されているCD/RWドライバーの中に、僕の
持っているCD/RWが必ず掲載されており、まさか「TOAST」が対応していな
いなんて夢にも考えなかったのだ。雑誌にもそんなこと書いてないし。あっちゃ〜と
思ったが後の祭りである。あらかじめ調べておかなかった僕がいけない。愚か者め!

 念のため、「TOAST」を取扱っている会社のサポートセンターに電話をかけて
聞いてみたら、「非常に難しいですね」と微妙な言い回しをする。「ということは難
しいけど、何か方法があるということですか」と聞いてみたが、「いえ、その機種に
は対応していないので、御使用いただくのは非常に難しい状況です」と言うのだ。

 「接続が認識されるような裏技は何か無いんでしょうか」と尋ねたら、「非常に難
しいです」を連発している。使用できないならできないと、はっきり言ってくれれば
いいのに、難しいなどと遠回しな言い方をするから、こちらも少々期待してしまう。
でもなぜそんな言い方をするのかはわかる。いきなり「使用できません」と言い切っ
てしまうと、「じゃ、どうしてくれんだよ!金返せ!」とブチ切れる客が多いのだろ
う。だから少し時間をかけて使えない由をジワジワと伝えているのだ(と思った)。

 結局、使用できない原因は僕のCD/RWの方にあるということがわかった。この
ソフトを使いたければ、対応しているドライバーを買うしかないのだ。僕は失意の念
を抱きつつ、「TOAST」をパソコンから削除した。

 来月か再来月、クレジットカードで購入した「TOAST」の代金1万数千円が僕
の口座から引き落とされる。どうしていくつになっても失敗してしまうんだろう。も
う、オレのばかばかばか!(ぽかぽかぽか)


9月8日

▼血尿が出た

 今日から仕事に復帰した。1週間も休んでいたから体はナマってるわ、足腰は弱っ
てるわ、テンションは低いわで、最初の数時間は少し辛かった。

 出勤してきたアルバイトが厨房で僕に言った。

「悪い時って悪いことが続くんですね。実はこの前、血尿が出ちゃったんですよ」

「えっ! マジ? 病院へは行ったの?」

「ええ、行ったんですけど、どこが悪いかわからないからって帰されちゃいました」

「何だよその病院は! 他の病院へ行って診てもらった方がいいよ」

 血尿が出るのって大変なことなんじゃないの? 彼はうちともう一軒の店で昼夜掛
け持ちで働いてるから、きっと疲れが溜まってどこか悪くなっちゃったのかもしれな
い。少しまとめて休みを取って、体を休めた方がいいんじゃないかな。心配だ。

「ねえ、バイトの掛け持ちで疲労が溜まってるんじゃないの?」

「はっ? あ、あの・・・ 血尿が出たのは僕じゃないんですけど・・・」

「えっ? じゃ誰なの?」

「僕が飼ってるプレーリードッグです。ウサギみたいなリスなんですけど」

「だっふんだ! 何だよ、おまえじゃないの? なんだ、心配しちゃったよ」

「他の人に話したら、そんなの知るかって言われたのに、店長はなんでこんなに心配
してくれるんだろうって思ってたんです」

「おまえ、オレにちゃんとプレーリードッグって最初に言ったか?」

「はい、言いました」

「マジかよ。オレの耳ぜんぜん治ってないじゃん。じゃあな。さいなら」

 僕はぶつぶつ独り言を言いながらホールへ戻って行った。振り返るとバイトが少し
肩を落としている姿がちらりと見えた。自分の体調がすぐれない時はペットを気遣え
ないなんて、僕は器の小さい人間だ。ちょっと自己嫌悪に陥った。


9月7日

▼独りよがりな訪問者

 僕がたまに見に行くある有名人Aさんのサイトに、あいつがカキコするようになっ
た。この男Bは、Aさんの熱狂的なファンを自認し、Aさんと面識があることをさり
げなく含めた文章を、一見控えめに見えるが、実は自慢げにカキコし続けている。

 Bは以前、Aさんにしつこくメールを送り続け、返事が来ないとAさんに電話をか
けて不満をぶちまけていた。昼夜を問わず、Aさんの都合などお構いなしに電話をか
けるのだ。

 「あのさ〜、何で返事くれないわけ? 何かオレ悪いことした? 何で怒ってるわ
け?」 会話はいつもタメ口で、無礼千万な態度を繰り返す。BのAさんに対する気
持ちはいつも一人称、オレがオレが、である。Aさんが困惑して、電話もメールも迷
惑だといくら言ってもBには伝わらない。

 僕はAさんから「Bがしつこくて困る」「やめてくれって言っても聞いてくれない」
「あれじゃストーカーだよ」という話をときどき聞いていて、Aさんと一緒に憤慨し
ていた。2人で「わかってないヤツって怖いよね」と話したりした。そして、Aさん
の気持ちを全く考えずに自分勝手にのぼせ上がっているBのことを、断じて許せない
ヤツ、と僕は認識した。

 その後、僕はAさんと会う度にBのことを尋ね、近況状況を教えてもらった。しば
らく小康状態が続いた後、相変わらず無礼な電話をかけてくるBに対して、Aさんは
とうとう堪忍袋の緒が切れてしまった。Aさんは電話でBにありったけの罵詈雑言を
吐きつけ、その甲斐あってやっとBとの関係を断ち切ることが出来た。

 そして最近、Bが前述のあるサイトに頻出するようになった。僕はBが本性を隠し
て穏やかに綴るカキコを読む度に、非常に気分が悪くなる。読んでいてBの思惑がわ
かってしまうからだ。しかし、誰がどこでどんな発言をしようと相手の自由なのだ。
僕がBにそのサイトへ来るなと言う権限はない。抗議する権利もない。

 Bの発言を読んで、AさんのファンたちがBに好意を抱こうとも嫌おうとも、残念
ながら僕の感知するところではない。僕に出来ることは、僕がAさんのサイトに行か
ないようにするのみである。それしか方法はない。さようなら、僕のお気に入りサイ
ト。ブックマーク削除。ガチャッ(と音はしない)

 人間は時として、とても独りよがりになる。恋愛の時など特にそうだ。恋愛はお金
では買えない。そもそも相手の気持ちを引きつけるためには、相手が必要とする魅力
を自分が備えていなければならない。いくら相手のことが好きでも、相手が求めてい
る価値観をこちらが持っていなければ、好意を持ってもらえない。物事が思い通りに
ならないことを知るとき、その1つが恋愛である。

 相手のことが好きで好きでたまらないからと、人は恋心を告白する。でも相手が自
分に感心を持っていなかった場合、その告白は相手を困惑させるだけである。しかし
独りよがりな人たちは「おれはこんなに好きなのに」「おまえしかいない」「おまえ
がいなきゃダメなんだ」と猛烈にアタックを繰り返す。

 相手に嫌がられようが、拒否されようが、罵られようが、相手を何とか振り向かせ
るために、独りよがり男は口説き続ける。相手を困らせておいて、相手のことを「本
当に好きだ」なんて、とても矛盾している。これは一種の暴力ともいえる。

 しつこく迫る人たちに、彼女の人生に本当にあなたが必要だと思いますか?と聞い
てみたくなる。本当に相手のことが好きで、相手を思いやる気持ちがあるのなら、相
手の幸せを願うはずであり、その幸せは自分が介入したことで、果たして成立するも
のかとよく考えてみてほしいのだ。まあそれがわからないからこそ「独りよがり」な
のだろうが。ああ、それにしてもカッコ悪いなあ。


9月6日

▼プチ同棲しているバカップル

 今日は耳の具合が良かったので、久し振りにテレビを観た。午後のワイドショーで
「プチ同棲」を特集していたのだが、それを観たら頭に来て、また耳鳴りが始まって
しまった。ストレスは耳に悪いのだ。ああ、観て損した。ちくしょ〜め。

 その番組は、スタッフが渋谷の街角でプチ同棲をしているカップルを見つけ、後日、
その子の家を尋ねてプチ同棲の様子を撮影する、という企画だった。カップルは二人
とも高校生で、知り合って2日目に女の子の自宅でプチ同棲を開始した。女の子の家
にはもちろん彼女の両親もいる。全く以て仰天してしまう。

 女の子の母親は、「世間ではこういうことは、あまり良くないこととされています
が、私はそんなに悪い事とはどうしても思えないんです。隠れてコソコソとされるな
ら、見ているところでやってもらった方が安心なんです」と言っていた。

 夕方、父親が帰宅してみんなで食卓を囲んで夕食を食べるシーンが映し出された。
高校生バカップルはしきりにいちゃつきながら食べている。それを父親がチラチラ見
ながら眉間に皺を寄せている。しかし注意はしない。食後に父親が見ているテレビの
視界を妨げるような位置で、バカップルは「いちゃつきプロレス」を始めた。それを
父親は気分が悪そうに見ているのだが、やはり注意はしない。

 男の子が自宅に電話をかけ、自分の母親に「今日も◯◯ちゃんの家に泊まるから」
と言う。その後、女の子の母親が電話を代わり「今日一日◯◯君を確かにお預かりし
ますので御安心下さい」と言っていた。

 この番組を見ていて僕はブチ切れそうになった。この親はアホか。頭がおかしいの
か。見た感じはアホには見えない。人間って見た目じゃわかんないものなんだなあ。

 まったく、知り合って2日目の男を家に一緒に住まわせるなんてとんでもないっつー
の。赤の他人もいいとこだよ。こんなことじゃ、この子らは物事の善し悪しも、我慢
することも、な〜んにも覚えられない。そういう常識を親が教えなくて、何のための
親なんだろう。このバカ親どもが! 

 父親も、気に入らないことがあれば言えっつーの。何にも言えずに逆に、男の子に
デザートスプーンを「はい、お父さん」なんて渡されて、よくもそんなスプーンでデ
ザートが食べられるもんだ。情けね〜ぞ。そんな馬の骨にお父さんなんて呼ばせるん
じゃないっつーの。オレなら「バカヤロー、おじさんって呼べ!」って言うね。えっ、
あんまり変わらないって?

 母親が、隠れてコソコソとされるなら、見えるところでやってもらった方が安心、
なんて言ってたけど、よそでセックスするならうちでしろってことか? 避妊さえしっ
かりすればいいってか。どうせ避妊もしてねえよ。決めつけんなって? 

 もし夜中に娘の喘ぎ声なんか聞こえて来たら、オレだったらブチ切れるね。娘の部
屋に突入して男を引き離して、「オレの心の痛みを知れ!」とか言って、男に後ろか
ら挿入しちゃったりして。「痛いか、こら。これがオレの痛みだ。ジャニーズじゃみ
んなこうだぞ、このヤロー」とか言って、オレも錯乱してわけわかんなくなっちゃっ
たりして。やば、ちょっと妄想モードに入っちゃったぜ、がはははは。

 この家にはもう一人、小学生の娘がいるんだけど、教育上悪いとか考えないのかね。
娘はこんな状況が当たり前なんだって思っちゃうよ。そのうち同じことしちゃうかも
よ。まあ、この家ではそれもアリなんだろうけどさ。

 恋ってのは、一日の最後に必ず別れがあるから、相手に対する想いがより募るんじゃ
ないのかな。二人の間に何らかの隔たりや壁があるから恋い焦がれることが出来るん
だと思う。隔たりがあるから、一緒にいる時により一層幸福感が味わえるんだよ。

 今は携帯電話があるから、一緒にいなくたって相手が元気かどうかすぐに確認がと
れるから、一緒にいるのと同じようなものかもしれないけどさ。でも一緒にいたいか
らってすぐに一緒にいられるようなお手軽な状況って、恋にも深みがないような気が
するぞ。まあ、おまえらの恋だから、勝手にしろって感じだけどさ。

 この番組では、次のコーナーでダニエルカール氏が8歳の子供の子育て奮闘記を取
り上げていた。カール氏は「今のこの時期に子供にいろんなことを教えなきゃだめな
んです。僕は彼が18歳になるまで、死ぬ気で子育てしますよ」と言っていた。その
子育ての手法も実に素晴らしかった。この番組はすっげえメリハリがあるんだね。最
悪と最高の例を立て続けに流していた。

 ダニエルカール氏は確かロサンゼルス出身だと思ったけど、日本語はズーズー弁を
話しつつ、英語はきっととてもきれいな言葉を話すんだろうな。なんか田舎ものの外
国人ってイメージがあるんだけど、そのギャップが面白いね。アメリカでは「イエス」
で日本では「んだ」だもんね。


9月4日

▼難聴日記 療養編

 9月1日(金)より今日までずっと店を休んでいる。耳鳴りの症状が酷く悪化した
わけではないのだが、日々一進一退を繰り返すばかりで完治する気配がない。最近で
はこのまま普段通り仕事を続けていると、もしかしたら一生治らないのではないか、
という不安な気持ちが過ぎるようになってきた。

 何といってもこの病気は初期治療が大切だ。治療や静養を怠って、やっぱ聞こえな
くなった、ではシャレにならない。医師から数日間の静養が必要との言葉を受けて、
思い切って店を休ませてもらうことにしたのだ。

 毎日、何をするでもなくぼんやりと過ごしている。テレビも見ず、本も読まず、パ
ソコンにも向かわずに、ただただ体を休めている。まるで病院に入院しているのと同
じである。その甲斐あって、耳鳴りがだんだんしなくなってきた。今日は右耳に少し
違和感を覚える程度で、かなり良好である。気分も良い。

 調子が良いので明日からは出勤するつもりでいたのだが、今日店に電話をかけたら
副店長が、「診断書には一週間の静養が必要って書いてありましたよ。店は大丈夫で
すから、どうぞもうしばらく休んでください」と気遣ってくれた。もう大丈夫だよと
言ってはみたものの、本当に大丈夫かどうかは実際に働いてみなければわからない。
働いて「やっぱりまだダメだった」では、みんなにも申し訳ない。だから、副店長の
言葉に甘えてあと数日間休むことにした。

 こんなに休んで治らなかったら、あとは鍼灸治療などの東洋医学に頼ってみようか
なと思っている。先日、他店の店長にこのことを話したら「そんなの僕がちょっと手
をかざしたら一発で治るよ」と言うので「何ですかそれ」と尋ねたら、「手かざしだ
よ。真光さ。これですぐ治るよ」と言ってた。「そ、そうなんですか。ははっ、その
時はよろしくお願いします」と言って、急いで逃げた。

 というわけで、仕事を休んでいる間はパソコンにも向かわないので、日記は出勤す
るまでもうちょっとだけお休みをいただきます。遅くとも8日(金)からは再会しま
すので、「いつまで休んどんじゃ、このぼけ〜〜」などとおっしゃらず、もうしばら
くお待ち下さいませ。




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