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「田中宇の国際ニュース解説」2017年の短信記事の一覧


ツイッターと連動

【11月19日の短信】アフリカのジンバブエでは、高齢な独裁者ムガベが、後継が内定していた副大統領でなく自分の妻を後継者にしたため軍が反乱しムガベを軟禁。反乱を率いた将軍は、決行の数日前に中国を訪問し国防相らと会っていた。中国は、経済破綻したジンバブエをずっと支援し、事実上の宗主国となっている。(関連記事)

【11月18日の短信】中東の対立の中でロシアはイラン支持と言われるが、同時にサウジイスラエルにも協力。対立を解消できるのはイラン敵視一辺倒の米国でなく、バランス外交のロシア。ロシアが、シリアでのイランの軍事活動を抑えれば、レバノンを人質にした犯人のサウジイスラエルを安堵させ、危機を解決できる。(関連記事)

・米共和党の評論家ブキャナンが、中国封じ込めは米国の力を浪費するのでやめようと提案。衰退傾向の米国で今後、彼のような意見が増えそう。米国に捨てられた後のあり方を早く考えないと、日本は中国に隠然と蹂躙され、経済力もさらに落ちていく。自分らの現状分析もできず凋落を加速しそう。(関連記事)

・サウジアラビアが、イラン敵視を口実に最低限のパレスチナ和平を実現し、イスラエルと国交正常化する米国案に乗っている。東エルサレムを国際管理の首都にしてパレスチナ国家を蘇生。代わりに難民帰還権を放棄、現居住地の国民にする構想。ヨルダンでは、65%を占めるパレスチナ難民に国籍付与すると米傀儡王政が倒れる。(関連記事)

・中東和平の最大の難問は、イスラエルの西岸入植地建設の凍結。ネタニヤフが入植凍結を受諾すると入植者が強い連立政権が解体し失脚する。ネタニヤフが左派と連立を組み直そうとすると既存のスキャンダルで訴追される。イランの脅威を使ってジレンマを立ち切れるのか。和平は今回も無理かも。(関連記事)

・史上初めてサウジ政府系新聞の取材を受けたイスラエル軍の参謀長が、サウジと諜報共有したいと提案。サウジからヒズボラ空爆を頼まれたイスラエル軍が「ヒズボラの武器庫の場所を教えるから、貴国が自分で空爆してね」と答えたのが提案の意図。米軍も含め、強くなったヒズボラを誰も攻撃したくない。中東戦争はなさそう。(関連記事)

【11月17日の短信】サウジやイスラエルは内戦後シリアに駐留するイランが脅威で、ヒズボラなどイラン系軍に撤退を求めた。だがシリアは防衛のためイラン系とロシアに長期駐留を要請。ロシアは空軍だけなのでイラン系地上軍の助けが必要。ロシアが反対するのでサウジはヒズボラを爆撃できない。(関連記事)

・ウクライナ議会の極右が、ロシア系ドンバス地方との内戦を再激化する新法案を画策している。可決されるとロシアと国交断絶する。ウクライナ軍新司令官は米軍と通じており、米国から殺傷兵器をもらいたい。米国務省の新任のネオコン国務次官補ウェス・ミッチェルも暗躍。トランプはプーチンを怒らせたい。(関連記事)

・米国防総省は巨額の使途不明金がある。下請けへの発注費や物品購入費も異様な高値に設定されている。90年に支出の監査法が作られて以来27年間監査を拒否している。不明金はISアルカイダなどテロリストの支援や、各国の政権転覆や政治介入のための工作費などに使われているのだろう。(関連記事)

【11月16日の短信】トランプの別働隊スティーブ・バノンが来日し、中国で共産党支配と戦う民主活動家の国際会合で演説。ウイグル香港台湾チベットなどの反中共運動を鼓舞した。中国の台頭を見て無条件降伏症が再発し、中国敵視をやめつつある安倍政権や日本の嫌中派に馬鹿野郎、サムライのくせに反中国から足抜けするなと示唆したのか?。(関連記事)

・中国共産党が2年ぶりに高官を北朝鮮に派遣する。核をめぐる交渉の再開を提案するもよう。北が核廃絶しなくてもミサイル発射の棚上げだけで話し合いに応じられるという韓国の表明と合わせ、近いうちに交渉開始など進展がありそう。北にとってかなり有利な条件なので、交渉に出てくるのでないか。(関連記事)

・トランプは、アジア歴訪最後の日程だったフィリピンでの東アジアサミットEASの開催が2時間遅れたとの理由でドタキャン帰国した。トランプはもともとEAS欠席の予定で、安倍首相らの要望でいったん出席に変えたが、結局は欠席。EASは中国主導になり、米国の覇権放棄が際立つ結果に。(関連記事)

・イラン敵視を強めるサウジアラビアは、裏でイスラエルとの和解を画策。トランプは近く従来型の2国式に沿った中東和平を再提案する。イスラエルが西岸入植を制限しつつパレスチナ国家を承認し、お返しにアラブ諸国がイスラエルと国交樹立する案。サウジは和解の条件としてイスラエルが隠し持つ核兵器の廃棄も要求。もしくはサウジ自身の今後の核武装を認めろと言っている。(関連記事)

・フランスがサウジ王政と交渉し、サウジに軟禁中のレバノンのハリリ首相と家族を救出すると決まった。自由の身になるハリリが何と言うか。自分を脅したサウジを非難し、辞任を撤回してレバノン首相に戻るか、パリに亡命したまま帰国しないか。帰国してサウジ支持、ヒズボラ非難を表明するか。数日内にわかる。(関連記事)

【11月15日の短信】EUの加盟各国が、長年の目標だった強制力のある軍事統合の協定に署名した。EU28か国のうち23か国で。EUを対米従属させておきたかった英国の離脱で軍事統合が加速。EUが対米自立しNATOが不要になる。東アジアもTPP11で経済主導の対米自立へ。静かに多極化が進行中。(関連記事)

・韓国大統領が、北朝鮮は核廃棄に時間がかかるので、核保有したまま開発だけ凍結すれば先に和平交渉してもいいと提案。米国も、北が2か月ミサイル発射を自粛していると評価、韓国の提案を許容しつつ、米自身は交渉に参加しない。日本も、北がこっそり核開発してるはずだから交渉はダメだと不参加。中韓露に任せる傾向。(関連記事)

・米露が定めたシリア南部の停戦地域内に、シリア政府軍を補佐する勢力としてイラン系武装勢力の駐留が黙認されたため、シリア南部に接するイスラエルが停戦を拒否。今後もシリアを空爆するぞと息巻くネタニヤフを米当局者が説得中。イスラエル国境から20キロのところまでイラン系勢力が来ている。(関連記事)

【11月14日の短信】トランプはアジア歴訪時、北朝鮮と和解交渉する感じの態度をとったが、米政府が掲げる目標は従来通り「検証可能な北の核の全廃」。これが目標である限り北は拒否。米朝は交渉しない。問題解決は今後も中露韓に任される。中国は米国の目標設定に賛成しているが、実際の北への要求はもっと甘くなる。(関連記事)

・トランプは米露協調でウクライナ問題を解決したいとプーチンに言ったが、ウクライナ担当の国務次官補に10月から就任したウェス・ミッチェルは、ロシアを強く敵視するネオコン系。ウクライナ政権転覆の黒幕だった前任者ヌーランドと同系列。敵視して隠然強化するネオコン戦略に転じたトランプ?(関連記事)

・フィリピンのドゥテルテ大統領が、中国の優勢が進む南シナ海紛争を棚上げすべきだと言い出した。ドゥテルテは反米論者だが、訪問してきたトランプと意気投合、相互に絶賛。ドゥテルテをほめるトランプも、南シナ海を中国が取ることで異存なしか?(関連記事)

【11月13日の短信】レバノンのハリリ首相はサウジとの二重国籍。ハリリ家は歴代サウジ王室の傀儡で、サウジで建設会社を経営していたが昨年倒産。ヒズボラと戦わないなら借金返せと言われ、拒否したので辞任表明させられ幽閉中。サウジは、次はハリリの兄を借金のかたに後継首相をやらせてヒズボラと戦わせようとしている。レバノン人のサウジ敵視感情をあおって失敗していく馬鹿なサウジ。いずれサウジ軍がレバノンを空爆するかもしれないが、そうなるとレバノン人は二度とサウジを許さず、ヒズボラ支持を強めるのみ。(関連記事)

・シーア派主導(イラン系)のイラクの政府軍・民兵団が手がけるIS掃討作戦に協力するため、米海兵隊がイラクのスンニ派地域に数百人規模の新たな基地を作る。イランは米国の敵でなかったか? トランプはイラン敵視よりもIS掃討を優先している。サウジはいずれハシゴを外される。(関連記事)

・トランプがプーチンと話し合ってシリア南部の停戦拡大を決めた。イランとイスラエルの引き離しが主眼。昨年まで、米国は主に欧州諸国と協力して世界を運営してきたが、今や最大の協力相手はロシアや中国だ。トランプは急速に世界を多極化している。(関連記事)

【11月12日の短信】アフガニスタン米傀儡政権のカルザイ元大統領が、米軍がアフガンでIS・イスラム国の拡大を助けていると批判。ISは恒久テロ戦争の敵として米国が作った。米軍がアフガン撤退するとISも消える。カルザイはCIAとパキスタンに近い人で、反CIAで親インドなトランプと敵対、この暴露発言に。(関連記事)

・米トランプが、パレスチナ議長よりイスラエルのネタニヤフ首相の方が中東和平の大きな障害だと国連総長に語った。トランプは親イスラエル。活動費が自腹なのでユダヤ人に苦言できる。ネタニヤフを牛耳る右派が入植地を拡大し、イスラエルを救う中東和平を妨害している。トランプは新たな和平策を計画中。(関連記事)

【11月11日の短信】日本では憲法9条改定=米国の言いなり=対米従属と思われがちだが、米共和党系の評論家ダグ・バンドウは、9条固執=米国の軍事力に依存=対米従属だと言っている。経済力がある日本は米軍に頼る必要がないのだから、安倍に早く改憲させて日本を対米自立させろと。彼は、韓国や西欧も同様に批判している。(関連記事)

・サウジに呼び出され辞任宣言したまま帰国しないレバノンのハリリ首相の謎を解きに仏マクロン大統領がサウジを訪問し、ハリリは軟禁されてないと発表したが、詳細を記者に問われると、実は軟禁されていると仏外務省が示唆した。やはりハリリは軟禁されている感じだ。(関連記事)

 イスラエルがパレスチナと和解したら、イスラエルと国交正常化するとサウジアラビアが改めて表明した。サウジを訪問したパレスチナのアッバース議長に表明。イスラエルは入植地拡大でパレスチナを弾圧し続けており、今のところ和平は無理。イスラエル首相は国内の入植派に縛られている。(関連記事)

 サウジの対イスラエル戦略は「イランを共通の敵としてアラブ諸国とイスラエルが結束する」「そのためにまずパレスチナ和平の実現が必要」という筋。筋書きの作者は米国のトランプだ。パレスチナ問題が解決したら、アラブはイラン敵視をやめ、米国抜きで中東が安定する。それがトランプのやりたいことだ。(関連記事)

 最近のサウジの荒っぽい諸戦略の全体が、イラン敵視の皮をかぶった、自国の政治体制の強化策(皇太子への権力集中)のようだ。サウジアラビアにおける米諜報機関の最強の代理人だったバンダル王子も、王室内の反対派を一掃するMbS皇太子に逮捕された。バンダルは米諜報が企画した911テロ事件に協力した。MbSは対米従属のふりをしつつ対米自立を画策している。イラン敵視はこの大転換の偽装策だ。中東は戦争にならない。(関連記事)

【11月10日の短信】先月末、トランプの元側近ポール・マナフォートがロシアのスパイとみなされ起訴されたが、マナフォートは共和党の歴代大統領の外交顧問をした後、アジアアフリカ諸国の独裁政権の対米外交を支援するロビイストになった。どう見てもロシアでなく米国(CIA、国務省)の要員(スパイ)だ。(関連記事)

サウジアラビアで、48時間以内に国王が退位し、息子のムハンマド・サルマン皇太子が昇格即位するとの噂が流布している。皇太子は父から強権を付与され、ここ数日、政敵の富豪王子たちに汚職の濡れ衣を着せて根こそぎ逮捕し、権力と巨額資産を自分に集中させている。(関連記事)

米陸軍長官が、軍を世界に展開しすぎて過剰派兵になっていると初めて認めた。140カ国に18万人が駐留している。毎年増員するが追いつかず、不必要な地域に派兵していないか再検討していると驚きの表明。トランプがやりたがる北朝鮮やイランとの戦争は無理だと示唆したのか。(関連記事)

【11月9日の短信】沖縄に配備された米軍の超高価な戦闘機F35は、複数センサーで敵機を的確にとらえ、編隊内や基地と瞬時に情報共有する迅速対応が売りだが、実はプログラムの不具合や未完成で機能せず、敵の状況を誤判断する。兵器の搭載量が少なく、燃費と給油の吸い込みも悪い。使えない点が多すぎる。(関連記事)

【11月8日の短信】シリア北部で内戦後の自治拡大を狙うクルド人の地域にシリア政府軍が侵攻して自治を潰しそうだと、シリアに駐留するロシア軍の司令官が警告した。シリア政府は内戦初期、クルドに自治拡大を約束して味方につけた。その約束が反故にされる。シリアのクルド人も、イラクのクルド人と同様、用がすんだら自治を潰されるのか。(関連記事)

米国は失業率が17年ぶりの低さで好景気と言われるが、インチキがある。長期失業で求職をあきらめた人が急増し、失業率の分母を計算する際の労働参加率が40年ぶりの低さだ。求職をやめた人を失業者から外す統計の粉飾で、失業率を低く見せている。1人の正社員を切り2人のパートを増やして雇用増という粉飾も多い。(関連記事)(関連記事)

米議会上院の共和党でただ一人トランプの(中産階級優遇と言いつつ実は金持ち優遇の)税制改革に反対したランド・ポール議員が自宅で知人に暴行され、軽傷と発表されたが実は肋骨5本骨折の重傷、長期の登院不能に。上院は共和党の優勢が2票しかなく、彼の不在は大きい。税制改革の今後の決議に影響を与えたい勢力による謀略かも。(関連記事)

【11月7日の短信】サウジアラビアが、レバノンのハリリ首相を自国に何度も呼びつけた挙句、軟禁して辞任を迫り、サウジからテレビで辞任演説させた。ハリリはサウジに支援されていたが、昨年イラン寄りの諸勢力と大連立を組んでいた。サウジは馬鹿だ。内政干渉されたレバノンはますますイラン寄りになる。(関連記事)

トランプは、同盟国を誹謗中傷して怒らせ、同盟を崩す策略だが、それが効かない相手の一つが日本だ。誹謗中傷されても国を挙げて追従笑い。「お上」に対する「ご無理ごもっとも」。永遠の被支配根性。(関連記事)

【11月6日の短信】米民主党が分裂している。ダナ・ブラジル党元委員長が、ヒラリー・クリントンの選挙時の不正行為を暴露。反トランプのロシアスキャンダルもヒラリーの捏造だと。ヒラリー擁護のエスタブ主流派と、主流派の不正に怒るリベラル左派が対立。今後の選挙でトランプに漁夫の利か。(関連記事)

米国防総省が、北朝鮮の核問題を解決するには米軍が韓国から北に大規模な地上侵攻をするしかないと発表した。実行すると韓国で数百万人以上が死んで朝鮮半島全体が破滅し、日本も北から攻撃される。トランプは韓国と喧嘩する気だ。韓国の反米感情を煽って対米自立させたがっている。(関連記事)

【11月5日の短信】カタール王族で元首相(HBJ)が、地元テレビに「米国、サウジアラビア、トルコ、カタールは、アルカイダに大量の武器を渡してシリアで蜂起させ、内戦の発端を作った」と爆弾発言した。証拠文書もあると。シリア内戦の発端は民主化運動でない。この件は前から指摘されていた。サウジがカタールを制裁しているので仲間割れが起き、爆弾発言になった。(関連記事)

【11月4日の短信】米公共放送NPRなどの世論調査によると、米国の白人の55%が、人種差別撤廃のやりすぎによって、白人に対する差別が存在していると考えている。就職や福祉に関し、白人より黒人などが優先されていると、白人たちが感じている。トランプは、この白人の不満を使って当選した。(関連記事)

【11月3日の短信】中国は党大会後、北朝鮮と関係改善した。習近平と金正恩が16か月ぶりに親善書簡を交換。中国高官が4年ぶりに訪朝しそう。中国から北に圧力をかけて核廃棄させるトランプの策は、訪中を前に破綻した。中国は、好戦的なトランプに愛想をつかし、反米に傾く韓国に接近している。(関連記事) 安倍政権は、豪州やインドとの中国包囲網を米国に提案する一方で、日中韓サミットを今年中にやり、来年に習近平を日本に招く対中和解も模索。対米従属はやめられないが中国も怖いよね、といった感じか。(関連記事) イスラエル傀儡の米議会は、トランプに、北朝鮮でなく中東で戦争してほしい。米議会民主党は、トランプが北朝鮮と戦争する前に議会の許可を必要とする新法を構想中。だが実現は困難だ。(関連記事)

最近の世論調査で、韓国人の59%が、自前の核兵器を持つべきと答えた。以前より上がった。北を先制攻撃すべきという人は6%のみ。54%が、軍事の対米自立の進展(有事指揮権の獲得)を支持。文在寅大統領は核武装しないと宣言したが、彼への支持は73%と高い。(関連記事)

【11月2日の短信】韓国の文在寅大統領が、トランプの訪韓を前に、米軍が韓国の許可なしに北朝鮮を攻撃することを禁止する宣言を再発表。同時に韓国の軍事費を急増し、米軍からの自立を急ぐことも決定。文在寅が朝鮮戦争の再発を止め、韓国を対米自立させる。(関連記事)(北朝鮮危機の解決のカギは韓国に

トランプは米連銀(FRB)の次期議長にジェローム・パウエル理事を指名する。トランプは、金融規制破壊と、低金利維持の2点を連銀に求め、パウエルは2点とも賛成した。イエレンは2点とも拒否したので辞めさせる。米国のバブル膨張が今後さらにひどくなる。(関連記事)(中央銀行とトランプのバブル延命、その後出てくる仮想通貨)

CIAがアルカイダのビンラディンに関する数万点の資料を公開した。「レバノンのヒズボラ(イラン系シーア派民兵団)がアルカイダを軍事訓練(=イランがアルカイダを支援)していたことを示す文書」が目玉。アルカイダはシーア派を憎悪してるのに??。イランたたきが目的ね。捏造っぽい。(関連記事)

【11月1日の短信】中国主導の自由貿易協定であるRCEP(日中韓+ASEAN+豪NZ印)は、中国アジア覇権体制の受け皿の役割を強めている。日本や豪州がTPP11を作って中国圏とは別の海洋アジアの経済影響圏を形成しない場合、日豪は別々に孤立するか、中国の覇権に入るかの選択肢を迫られる。(関連記事)

【10月30日の短信】昨年1月のサウジのシーア派聖職者処刑以来、断絶していたイランとサウジアラビアが、スイスを仲介役として再接近している。サウジのスイス大使館内にイランの代表部を開設するが決まった。サウジは、イラン傘下のイラク政府にも急接近し、イラクのスンニ派地域の立て直しに協力する。それでクルドの独立工作が瓦解した。米国のイラン敵視策は破綻している。(関連記事)

【10月28日の短信】 6年間のシリア内戦で化学兵器が使われたのは13年9月のダマスカス郊外と17年4月のイドリブ郊外の2回で、いずれもアルカイダ(ヌスラ)の仕業である可能性が高い。米政府は、2回ともシリア政府軍の仕業だと主張してきたが、米国務省は10月18日に発表した旅行者向けの警告書の中で初めて、ISISとアルカイダが化学兵器を保有・使用してきたと認めた。(関連記事) ロシアやシリアは、米政府の軌道修正を歓迎している。米軍のシリア介入は、13年9月のシリアでの化学兵器使用がきっかけだ。トランプは今年4月、化学兵器使用への報復と称してシリアをミサイル攻撃した。これらが濡れ衣に基づく動きだったことを、米国が認め始めている。(関連記事)(関連記事)  米国は、4月の化学兵器使用はシリア軍の仕業だとする報告書を国連(OPCW)にまとめさせたが、矛盾の多い内容で、安保理でロシアの拒否権発動によって葬り去られた。最近いつものことだが、ロシアが正しく、米国は間違っている。(関連記事) ロシアやイランは最近、米軍がISISを壊滅させず、負けそうになると逃がしていると指摘している。ISISは壊滅寸前だが、米諜報機関がトルコやヨルダン経由でシリアに新たなISISの志願兵を行かせ、壊滅せぬよう加勢している。(関連記事) シリア軍は、シリア各地のISISやアルカイダの隠れ家を捜索し、イスラエルやNATO製の武器を多数押収している。米イスラエルはテロ支援国家である。(関連記事)(敵としてイスラム国を作って戦争する米国)

【10月26日の短信】トランプ大統領は11月の東アジア歴訪時、アジア諸国の十数人の首脳が彼のために日程を合わせてフィリピンで開く東アジアサミット(EAS)を欠席する。前日マニラにいるのに帰国してしまう。EASの主導役は習近平になる。アジアの覇権国が米国から中国に替わっていく。トランプはアジア歴訪中、ベトナムでのAPECサミットには出る。EASは戦略問題、APECは経済問題が中心議題。(関連記事) トランプは先日のIMF世銀総会にも重要閣僚を派遣せず、中国に主導権を渡している。トランプの覇権放棄戦略は着々と進んでいる。(関連記事) そんな中、ASEAN諸国と中国は、史上初の合同軍事演習を行うと決めた。海軍のみで、航海や通信の技術、救難などの非戦闘分野に限定する見通し。日程は未定。冷戦中に中国を仮想敵として米国が作ったASEANが、中国敵視をやめて、中国の東アジア覇権を認める(軍門に下る)ことを意味する。(関連記事

【10月26日に開始】



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