世界最大級の金鉱をめぐるスハルト兄弟の競り合い

97/01/21

 ボルネオ島で巨大な金鉱が見つかった。カナダの小さな鉱山会社が発見したのだが、カナダの別の大手鉱山会社がスハルト大統領の長女に働きかけて、その利権を奪おうとした。発見した会社の方は、あわてて大統領の別の息子に働きかけて、何とか自分たちの方に採掘権をおろしてもらおうとしたが、長女の方が強かった。7:3で大手会社の持ち分が多くなる方向で決定した。
 だがその後、スハルト大統領本人が、両方の会社はもっと話し合うべきだとの談話を発表し、交渉は白紙に戻ってしまった。何とも不可解なインドネシアの内情が見え隠れしている。