欧米からの自立を強める中東産油国2004年06月18日00時11分これまで世界の石油取引市場はロンドンとニューヨークの商品取引所に独占されていたが、石油を消費する側の欧米に有利な価格形成がされているおそれがあるとして、イランが来年をメドにテヘラン石油取引所を新設する計画をぶち上げた。原油、天然ガスなどを取引する予定。 Iran takes on west's control of Oil trading http://www.guardian.co.uk/business/story/0,3604,1239644,00.html 大産油国のサウジアラビアも911以来アメリカから敵視されているため、このイランの構想に乗る可能性が大きい。中東諸国は、しだいに独自に石油の価格を形成する態勢を整えている。イラク戦争まで、イランとサウジアラビアは敵同士だったが、そんな状態はもう昔のことになった。OPECの盟主サウジはかつて、欧米のために石油価格を安定させる役割をになっていたが、すでにサウジは欧米の言うことを聞かなくなっている。加えて今回のように中東で自前の取引所を持とうとする動きは中東の産油国を力づけ、世界がアメリカ一極システムから多極システムに移行していることを感じさせる。 石油大国サウジアラビアの反撃 http://tanakanews.com/e0528oil.htm 中東では以前、ドバイの商品取引所が原油取引を計画したことがあったが、需要サイドから関心をもたれないまま、計画倒れに終わった経緯がある。だがイラク戦争後、アメリカの威信が傷ついている中で開始されるイランの石油取引所は、ドバイとは違う展開が予測される。 タイトル一覧へ | |