インド・パキスタン和平の究極の目標は「統合」かも2003/12/17パキスタンの外務大臣は、インドとの通貨統合について「かなり努力しないと達成できないが、不可能な目標ではない」と述べている。彼はEUの例を挙げ、インド、パキスタン、バングラデシュ、スリランカ、ネパール、ブータン、モルディブという南アジア諸国で構成する「南アジア地域協力連合(SAARC)」の枠内で紛争解決や経済統合を進め、その一環としてインドとパキスタンとの和解、経済統合を進めていくことを示唆している。 Single currency idea not unrealistic http://jang.com.pk/thenews/dec2003-daily/13-12-2003/main/main6.htm 従来のインド・パキスタン関係は非常に厳しい敵対の連続であり、両国が和解して通貨統合することなど、現時点では夢物語のようにしか感じ取れないかもしれない。そもそも、アメリカがイスラム教徒を新たな敵として世界規模の戦争(テロ戦争)を扇動し、一方でイスラエルがインドに武器を売りさばいているような現実の中では、印パの和解は困難に見える。 しかしアメリカの中道派は以前から、印パ間の接近を望んでいるふしがあり、911以降も何回か印パ間での交渉が繰り返されてきた。昨今のイラク情勢をめぐって米政権中枢でタカ派の力が弱まり、中道派が盛り返しそうな気配が見られる。もし、この動きが定着していくのなら、今後印パが和解の方向にはっきりと動く可能性もある。 カシミールでも始まるロードマップ http://tanakanews.com/d0624kashmir.htm とはいえその一方で、パキスタンのムシャラフ大統領に対する暗殺未遂など、イスラム主義勢力(と、彼らを都合の良い敵として操っていると思われるアメリカのネオコン・タカ派)は、パキスタンの安定を望んでいない。彼らは、イスラム主義がますます台頭し、イスラム教徒の自爆テロリスト志願者が増えていくことを望んでいる。印パ和解の方向性が定着する前に、イスラム主義=ネオコン勢力の側から、何度も和平を転覆しようとする妨害行為が行われることは間違いない。 2003/12/17(水) タイトル一覧へ | |