中国人民元の切り上げ問題2003/09/04アメリカのスノー財務長官が中国を訪問し、人民元の対ドル相場を切り上げろと盛んに圧力をかけている。現在は1ドル=8.25元前後のレートで固定されている人民元を1ドル=5元程度の水準に持っていくことで、アメリカとしては、中国が持っている米国債などドル建て対米債権の価値を減らし、中国経済を支えている対米輸出の儲けを減らし、アメリカの対中輸出を増やそうとする作戦だ。 スノーは訪中前には東京に寄り、同じく人民元が切り上げられた方がメリットがある日本政府に「君たちも中国に圧力をかけてくれ」と言って回った。日本の高官たちは、こぞって「人民元は安すぎる」と言い出した。 私から見ると、これは北朝鮮問題で中国に主導権を与えたことの「見返り」をアメリカが求めているように感じられる。アメリカは7月ぐらいから、日欧と結託して人民元の切り下げ運動を展開しているが、ここにきて、先週の北京6カ国協議が終わった矢先に、スノーが北京に殴り込みをかけたという時期的なタイミングから、そう感じる。 アメリカでは来年の大統領選挙にかけて、再選を目指すブッシュ政権が何らかの経済的な成功事例を示そうとしており、その一つが人民元切り上げで米経済の負担を軽減させるということだとも思われる。だが中国当局は今のところ、切り上げに応じる気配はない。 China sticks to its guns on keeping currency peg http://www.taipeitimes.com/News/front/archives/2003/09/03/2003066279 2003/09/04(木) タイトル一覧へ | |