中国では江沢民の権力がまだ強い?2003/08/19中国共産党は、江沢民が昨年提唱した「3つの代表」の原則(三個代表)を、憲法に加える方向で検討していると報じられている。「三個代表」は、従来は「敵」だったはずの資本家をも共産党員として迎え入れ、共産党を「農民と労働者のための政党」から「中国の国民政党」へと脱皮させようとする試みだが、同時に江沢民が毛沢東、トウ小平に続く「偉大な指導者」として後生に名を残すために打ち上げたキャンペーンであるとも目されている。この視点に立つと、「三個代表」が憲法の一部になるということは、江沢民の野望が結実することを意味している。 昨年秋に胡錦涛が党書記などトップの座に就任して以来、江沢民が院政を敷いているかどうかということが中国ウォッチャーの関心になっている。中国政界の中枢で何が起きているか、外から実態が見えにくいため「三個代表」に対する扱いがどうなるかが、江沢民と胡錦涛の間の力関係を象徴すると考えられている。三個代表が憲法に書き込まれるということは、江沢民の権力がまだ強いということを表している。党内には、三個代表の憲法化に反対する声も大きい。 とはいえ、これとは違う見方として「江沢民の院政」は、胡錦涛がなかなか改革を進めなくても、隠然と江沢民に責任転嫁できるという逃げ口上に使われているだけだという可能性もある。中国では、江沢民時代には「李鵬ら保守派が邪魔して改革できない」という言い訳が振りまかれていた。当時は「改革派」だったはずの江沢民が、今では胡錦涛の改革を邪魔する保守老人になっているというのは、どうも納得がいかない。 `Three Represents' to be added into China's Constitution http://www.taipeitimes.com/News/world/archives/2003/08/13/2003063453 2003/08/19(火) タイトル一覧へ | |